飯能市表彰に18人10団体 各分野で市発展に貢献

大久保市長から表彰を受ける受賞者

 飯能市は「文化の日」の3日、市表彰規程に基づく令和2年「飯能市表彰」を市役所別館で挙行し、地方自治、消防・水防、社会福祉、保健衛生、産業、体育、教育・文化など各分野の功績者18人10団体を表彰、また、多額寄付者として3人1団体に感謝状を贈った。

 例年、満90歳を迎えた人への表彰伝達(今年度対象者304人)も行っているが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため同伝達は行わず、来賓祝辞も省略した。

 表彰式には、大久保勝市長、上良二副市長、今井直己教育長をはじめ市の幹部職員、来賓として平沼弘市議会議長、内沼博史県議が出席し、受賞者を迎えた。

 大久保市長は「世界中にコロナの暗雲が漂っている状況だが、飯能市はコロナに負けない意欲と情熱、そして素晴らしい市民のおかげで着々と成果を上げている。これも皆様のお力の賜物。各分野で身を挺して本市発展のため尽くし、市民の先頭に立ち、まちづくりを鋭意支えて頂いている」と受賞者を称え、市の各分野の現状を紹介し、「市民の健康と安全を第一に、影響を受けている市内経済との両立を図り、新しい時代をリードする日本一の飯能市を目指す。皆様にはなお一層のご支援ご協力をお願い申し上げる」などと述べた。

 引き続き、表彰区分ごとに大久保市長が受賞者へ賞状を授与。受賞者を代表して内沼正實氏が「コロナ禍にも関わらずこのような盛大な表彰式を挙行して頂き身に余る光栄。諸先輩方が築いてこられたものを大切にし、表彰の栄誉に恥じぬよう、これからも微力ではあるが、市長が目指す日本一の飯能市への取り組みに合わせて努力を傾注し精進していく所存です」と謝辞を述べた。

 受賞者、表彰理由は次の通り。敬称略。

 【地方自治振興】

 ▽萩野賴子(飯能)=公平委員会委員及び同委員会委員長として、専門的・中立的に人事行政の公平さと妥当性を確保するために尽力。

 ▽関谷英男(下川崎)=農業委員会委員及び同委員会会長職務代理として、農地の権利移動等の審議や農地の利用の適正化に取り組み、市の農業の発展に貢献。また、いるま野農業協同組合西部野菜部会では部会長として野菜等の品質向上と改良に尽力。

 ▽内沼正實(岩沢)=国民健康保険運営協議会委員及び同協議会会長として、国民健康保険の健全な運営に尽力。また、下水道事業審議会委員及び同会会長として、下水道事業の円滑な運営に尽力、合流式下水道緊急改善計画や社会資本総合整備計画の事後評価等について意見や提言を行い、下水道事業の発展に貢献。

 ▽前田悦子(東京都練馬区)=下水道事業審議会委員及び同会副会長として下水道事業の円滑な運営に尽力。下水道使用料の改定や指定工事店等事務手数料の導入について公平・冷静な判断力をもって審議にあたり、学術的知見から提言を行うなど、下水道事業の発展に貢献。

 ▽新野代里子(美杉台)=下水道事業審議会委員として下水道事業の円滑な運営に尽力。下水道使用料の改定や社会資本総合整備計画の事後評価等について公平・冷静な判断力をもって審議にあたり、下水道事業の発展に貢献。

 【消防・水防】

 ▽大野誠示(下直竹)=消防団員として地域防災の最前線で消防団業務遂行のため鋭意努力。飯能消防団第5分団分団長、消防団副団長を歴任し、部下団員を掌握し、地域住民に信頼される消防団づくりに貢献。

 ▽島田保広(長沢)=消防団員として地域防災の最前線で消防団業務遂行のため鋭意努力。飯能消防団第9分団副分団長、同分団長を歴任し、部下団員を掌握し、地域住民に信頼される消防団づくりに貢献。

 ▽田嶋健司(青木)=消防団員として地域防災の最前線で消防団業務遂行のため鋭意努力。飯能消防団第11分団副分団長、同分団長を歴任し、部下団員を掌握し、地域住民に信頼される消防団づくりに貢献。

 【社会福祉】

 ▽横田鈴子(東町)=民生委員・児童委員として地域住民の福祉向上のため尽力。主任児童委員として市、児童相談所、学校等関係機関及び各地区の民生委員・児童委員と連携し、子どもたちやその保護者の相談に応じ、常に適切な助言や援助を行うなど社会福祉の増進に寄与。

 ▽鈴木美枝子(本町)=民生委員・児童委員として地域住民の福祉向上のため尽力。主任児童委員として市、児童相談所、学校等関係機関及び各地区の民生委員・児童委員と連携し、子どもたちやその保護者の相談に応じ、常に適切な助言や援助を行うなど社会福祉の増進に寄与。

 ▽小谷野惠子(岩渕)=民生委員・児童委員として地域住民の福祉向上のため尽力。南高麗地区民生委員・児童委員協議会副会長、市民生委員児童委員協議会理事を歴任し、会の運営や社会福祉の増進に寄与。

 ▽鎌田保則(中居)=民生委員・児童委員として地域住民の福祉向上のため尽力。精明第二地区民生委員・児童委員協議会副会長、市民生委員協議会理事を歴任し、会の運営や社会福祉の増進に寄与。

 ▽小澤一元(八幡町)=保護司として犯罪や非行をした人たちが再び罪を犯さず、社会の中で立ち直ることができるよう導くとともに、犯罪や非行を防止するための社会づくりのための活動に寄与。市保護司会理事、飯能地区保護司会理事を歴任し、会の運営に貢献。

 【保健衛生】

 ▽乃美和夫(柳町)=学校耳鼻咽喉科医として市内小中学校における就学時健康診断や定期健康診断に従事するとともに、児童・生徒の健康に関する指導及び相談等にあたり、保健管理に重要な職責を果たした。

 【産業】

 ▽飯能ゴルフクラブ(芦苅場)▽久邇カントリークラブ(平松)▽武蔵カントリー倶楽部(入間市)▽飯能パークカントリークラブ(下直竹)▽武蔵丘ゴルフコース(中山)▽飯能グリーンカントリークラブ(久須美)▽東都飯能カントリー倶楽部(下赤工)▽飯能くすの樹カントリー倶楽部(小岩井)▽新武蔵丘ゴルフコース(日高市)=多くの入場者を集客することにより、市の対外的な認知度やイメージ向上、雇用の創出による地域の活性化や利用者による物販、飲食などの消費促進による市内経済の好循環にも寄与し、市の発展に大きく貢献。(※武蔵丘ゴルフコースについては、同様の貢献に加え、特に日本女子プロゴルフ協会公認の「樋口久子三菱電機レディスゴルフトーナメント」を開催し、多くの観戦者が来場するほか、市内中学生ボランティアの受け入れや公共交通機関の利用促進等にも貢献)。

 【教育・文化】

 ▽青木幸彦(笠縫)=スポーツ推進委員(体育指導委員)として、体育の向上及びスポーツの振興に尽力。スポーツ推進委員協議会会長、スポーツ少年団副本部長を歴任し、市民と行政を結ぶスポーツコーディネーターとしてスポーツに関する指導助言を行い、子どもたちの健全育成にも寄与。

 ▽内沼利泰(山手町)=社会教育委員として、市の社会教育の発展と振興に尽力。社会教育委員代表に就任し、地域教育力の再生・活性化と地域住民の学習の充実など、交流の機会の提供や学習機会を通じて地域コミュニティの形成に貢献。

 ▽加藤栄子(双柳)=市立博物館協議会委員(市郷土館協議会委員)として、博物館の円滑な運営に尽力。市郷土館協議会副会長、同会長を歴任し、博物館リニューアルオープンに際しては、その展示計画や新たな運営方針の策定に貢献。

 ▽近藤昇(岩沢)=加治東小学校自然観察指導員として、自身の豊富な自然体験を生かし、自然観察指導に貢献。自ら撮影した写真資料をもとにしたオリエンテーションの実施や、学校を離れたフィールドワークなど、豊かな体験活動を多くの子どもたちに提供。

 【その他特に表彰に値すると認められるもの】

 ▽学校法人大川学園(下加治)=第1回飯能新緑ツーデーマーチから、ウオーカーの接待所を開設するほか、多くの生徒がボランティアスタッフとして協力するなど、学園を挙げてツーデーマーチを支援している。また、奥むさし中学校駅伝競走大会、生涯学習フェスティバル、戦没者追悼式、はんのう生活祭・西川材フェアなど、多くの市の事業に対しボランティアとして関わるなど、地域に根付いた活動を積極的に実施。

 【感謝状】

 ▽加藤禎宏(柳町)=多額の寄付により、森林・林業施策及び新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に寄与。

 ▽田辺實(栄町)=多額の寄付により、災害復旧及び森林・林業施策の充実に寄与。

 ▽真野達雄(川寺)=多額の寄付により、生活福祉の推進に寄与。

 ▽西武ガス株式会社(双柳)=多額の寄付により、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に寄与。