地区内に設置されたイノシシの捕獲罠(左は薬師堂)

地区内に設置されたイノシシの捕獲罠(左は薬師堂)

 飯能市南端の加治丘陵沿いの地区、落合地区(大久保利昭自治会長、205世帯)ではイノシシ、シカ、ニホンカモシカなどが出没していることから、自治会は急遽、地域住民に注意を呼び掛ける文書を回覧した。

 自然が豊かな落合地区では地理的要因などもあり、農家の天敵イノシシによる農作物被害が多発しているほか、住民間でシカやニホンカモシカの目撃情報があるという。

 先月下旬には、市農業振興課が西光寺(加藤秀明住職)の仏堂「薬師堂」の東側にイノシシの捕獲罠を設置した。

 数年前、地区ではイノシシが日中、住宅地に現れ、通報を受けた消防や警察が出動しての捕り物劇が繰り広げられている。

 回覧文書では、自宅周辺でこうした野生動物を見かけた場合、「刺激しないよう、家の中や車内にいて、やり過ごすようにして」と注意喚起している。

 野生鳥獣による農作物被害は、飯能市も含め県内では深刻。県によると、平成30年度の被害は県内41市町村から報告があり、被害金額は9885万円、被害面積は44・7ヘクタールに及ぶという。野生鳥獣の生息域は年々広域化しており、近年の被害金額は1億円規模で推移している。

 被害金額はイノシシが最多、以下、アライグマ、シカ、サル、ハクビシンの順で多いという。

 野生鳥獣被害や対策などについての問い合わせは、市農業振興課鳥獣被害対策室(973・2111)。