飯能市とOHが協定締結 食のテーマパーク 16日オープン

協定書を手にする大久保市長と尾中社長

 飯能市は、今月16日に同市飯能の天覧山麓に食のテーマパーク「OH!!!発酵、健康、食の魔法!!!」をオープンする株式会社OH(尾中真二社長)と「地方創生に関する基本協定」を締結した。

 同施設では漬物やキムチなどの発酵食品や地場産品の販売をはじめ、レストラン、カフェ、ワークショップなどを展開し、飯能の新たな観光拠点として期待が寄せられている。

 協定に基づき、地域活性化や地方創生推進を目的に、観光の振興、健康づくり、食育などに取り組むとしており、第1弾として、16日の開業に合わせ同施設や商店街などを巡るスタンプラリーが開催される。

 同社は、「『OH!!! 』と驚くような発酵体験、“食の魔法”を楽しもう!」をコンセプトに、発酵食品の製造販売などを手掛ける株式会社ピックルスコーポレーション(本社・所沢市、宮本雅弘社長)が立ち上げ、「発酵のチカラを味わって、学んで、体験できる場所」として、能仁寺の敷地内約1万平方メートルを整備。

 全国から厳選した発酵食品、飯能の野菜や特産品などを販売するショッピング棟「八幡屋」、植物由来のピーネ乳酸菌と野菜が充実したメニューやスイーツを楽しめるカフェ棟「ピーネカフェ」、薪火窯で焼き上げた肉や魚、発酵料理を楽しめるレストラン棟「フェミー」、オリジナルキムチやぬか漬け作りが体験できるワークショップ棟「パリシャキ研究所」の4施設がオープンする。

 同施設を活用し、市と同社が連携して地域活性化、地方創生推進のために取り組む協定の締結式は1日に市役所で行われ、大久保勝市長、新井洋一郎企画部長、青田精一産業環境部長、ピックルスコーポレーションの影山直司専務、荻野芳隆取締役、OHの尾中真二社長、武井秀樹施設管理部長が出席し、大久保市長と尾中社長が協定書にそれぞれサインを交わした。

 大久保市長は「新型コロナの影響で世界中が曇天模様だが、そのような中、飯能市に光明が差した。市民が待ちに待ったOH!!!が誕生する」と喜び、天覧山下中央公園にある鉄腕アトム像にちなんで「飯能にとって10万馬力のエネルギーを頂いた」とし、「メッツァをはじめ、ノーラ名栗、そしてOH!!!と矢継ぎ早に素晴らしい施設が出来上がった。民間の繁栄が市の繁栄。我々もしっかりと応援して参りたい」などと述べた。

 尾中社長は、「3年近く前から開発を進め、市の方々からもアドバイスを頂き、皆様のお力添えがあって、やっとオープンにこぎつけたと思っている。飯能市のために何ができるのか、発酵のように時間はかかるかも知れないが、色々と取り組んで参りたい。地元の農家の直売、西川材を使った工芸品等の販売なども行い、訪れた方々が商品を見て、お店や商店街に行ってみようという、回遊のきっかけになれたら。新型コロナの対策をしっかりしながら、運営して参りたい」と抱負を語った。

 協定締結に伴う最初の事業として、開業日の16日から11月15日までを期間に、同施設から中心市街地の商店街や飯能駅へのまち歩きを楽しんでもらう「まちなかぐるっとスタンプラリー」が開催される。

 同スタンプラリーでは、スマートフォン用の「飯能市ご当地アプリ」のスタンプラリー機能を使い、OH!!!敷地内、飯能銀座商店街事務所、絹甚、博物館きっとす、飯能駅観光案内所「ぷらっと飯能」の5か所でQRコードを読み込み、電子スタンプを集め、抽選でOH!!!の商品をはじめ、ハローチップ500円券、さわらびの湯ペア入浴券などの景品と交換できる。

 スタンプラリーについての問い合わせは、市観光・エコツーリズム推進課973・2124へ。