円筒型の建物が目を引く「ピーネカフェ」

円筒型の建物が目を引く「ピーネカフェ」

 発酵食品の製造販売などを手掛ける株式会社ピックルスコーポレーション(本社・所沢市、宮本雅弘社長)は、飯能市飯能の能仁寺敷地内に整備を進めている食をテーマにした複合施設「OH!!!発酵、健康、食の魔法!!!」のオープン予定日を10月16日と発表した。

 連結子会社の株式会社OH(尾中真二社長)が運営する同施設は、全国から厳選した発酵食品、飯能の野菜や特産品などを販売するショッピング棟「八幡屋」、植物由来のピーネ乳酸菌と野菜が充実したメニューやスイーツを楽しめるカフェ棟「ピーネカフェ」、薪火窯で焼き上げた肉や魚、発酵料理を楽しめるレストラン棟「フェミー」、オリジナルキムチやぬか漬け作りが体験できるワークショップ棟「パリシャキ研究所」の4施設からなり、飯能の新たな観光拠点として期待が寄せられている。

 開設場所は、飯能中央公園の北側、市道を挟んだ能仁寺の敷地内約1万平方メートル。当初は今春オープンを予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、オープン時期を延期していた。

 事業主体のピックルスコーポレーションは1977年設立の食品メーカー。「ご飯がススムキムチ」などの漬物、惣菜の製造販売、仕入れ販売などを行っており、スーパー等での販売を中心に事業を行ってきたが、発酵食品を広く発信するため、2年前に通信販売事業を開始し、今回、飯能市を拠点にさまざまな発酵体験ができる複合観光施設として、能仁寺の敷地内に「OH!!!」の整備を進めてきた。

0915ショップ 市道沿いに位置するショッピング棟「八幡屋」は、発酵食品のセレクトショップ。発酵・熟成・国産・無添加にこだわった漬物をはじめ、全国から厳選した発酵食品を販売。注文に応えて、全国の発酵食品から希望に沿った品を選び提案する「ギフトコンシェルジュ」、地元飯能の野菜や特産品を集めた「飯能マルシェ」を配置し、暮らしを豊かにする雑貨なども販売する。

 円筒型の建物が特徴的な「ピーネカフェ」では、ぬか漬けから発見された「ピーネ乳酸菌」と野菜をふんだんに使ったメニュー、商品を提供。国産原料にこだわり、白砂糖や食品添加物は一切不使用。大豆原料で作ったミートボールや、豆乳で作ったヨーグルト、乳酸菌入りのピーネ調味料で味付けした「ピーネデリプレート」、米糀と乳酸菌で二段階発酵させた「ピーネオリジナルW発酵糀」を加え、優しい自然な甘みが特徴のスイーツ、生きた乳酸菌入りの「やさい糀甘酒」などを店内のカフェスペースや屋上、テイクアウトで楽しめる。

 坂を上った広場にある薪火と発酵のレストラン「フェミー」には、巨大な薪釜が設けられ、飯能市の森林から伐採した間伐材の薪を使用して薪火で焼き上げた肉や魚、先人の知恵とシェフの工夫が詰まった発酵料理を堪能できる。友人や家族とゆったり過ごせる個室のほか、冠婚葬祭や宴会にも利用できる部屋が用意される。

 「パリシャキ研究所」と名付けられた体験・ワークショップ棟では、オリジナルキムチやぬか床など発酵食品づくりを体験できるワークショップ・イベントを開催。発酵調味料を使った料理教室やクラフト教室、能仁寺とコラボした修行体験なども企画する。

 「“OH!!!”と驚く発酵体験!“食の魔法”を味わって、学んで、体験できる場所」をコンセプトに、地域と連携して魅力を発信したいとしており、8月中には大野元裕県知事が「ふれあい訪問」として同施設を訪れ、キムチづくりの体験なども行い、「日本の伝統的な発酵産業が持つ可能性を最大限に広げるとともに、地域の自然とマッチし、皆が楽しめる施設だと感じた」とコメント。市民の間からもオープンを待ち望む声が上がっている。