橋本利弘さん(高麗川) 埼玉県食品衛生協会会長に就任

大野知事のもとを訪ねた橋本さん(左から2人目)。右端は小谷野県議

 食品衛生の分野で長年活躍している日高市高麗川二丁目の橋本利弘さん(77)が、今年度、埼玉県食品衛生協会の会長に就任した。

 同協会は、食中毒予防、食品衛生知識の普及啓発など自主衛生管理の推進を目的に昭和27年に発足した食品営業者の団体で、保健所から営業許可を受けている店舗が対象となり、会員数は約3万人。

 県内23支部で組織され、県西部からの会長就任は橋本さんが初めてという。

 橋本さんは、昭和40年に高麗川駅前に飲食店「はし本」を開業。食品衛生の分野では、飯能保健所管内食品衛生協会会長、埼玉県食品衛生推進員、飯能・日高食品衛生協会会長、埼玉県食品衛生協会副会長を経て、今年7月に埼玉県食品衛生協会会長に就任した。

 また、日高市議会議員(6期)を務めている。

 橋本さんは会長就任後、日高市(西8区)選出の小谷野五雄県議の仲介により協会関係者とともに大野元裕知事を訪問した。

 同協会の主な業務は、▽食品営業施設の自主管理・改善指導に関する事業▽法令等に準拠した資格等の習得に必要な講習会の開催▽各食品等の安全性に関する調査研究・検査事業▽食品衛生の向上に関する顕彰▽食品衛生の向上に必要な人材育成に関する事業・支援▽食品衛生の普及啓発のためのイベント等の開催・支援 ▽事業に必要な出版物等の発行及び情報の発信▽会員の相互扶助・福利厚生に関する事業──など。

 令和元年度は、食品の安全を脅かすハザード(食中毒菌など)が混入するリスクを作業工程を整理し分析することで見つけ出して取り除き、衛生水準を改善し維持していくための管理手法「HACCP(ハサップ)」の推進のため、食品衛生指導員を中心とした巡回指導による普及啓発、HACCP導入モデル施設の育成に重点を置いたほか、食中毒予防キャンペーンや衛生講習会の開催、手洗いチェッカーによる指導、鈍ウイルス食中毒予防強化事業、食品衛生指導員研修会などの事業に取り組んできた。

 会長就任にあたり、橋本さんは「各支部理事の皆様により会長職就任を承認して頂いた。会員事業者のHACCPの導入や食品衛生の知識の向上、検査センターの充実など、食の安全の確保のために努力するとともに、新型コロナ対策に取り組んで参りたい」と話している。