「OH!!!」のワークショップ棟でキムチ作りを体験する大野知事

「OH!!!」のワークショップ棟でキムチ作りを体験する大野知事

 大野元裕県知事が8月28日、「ふれあい訪問」として飯能市を訪れ、下名栗の認定NPO法人名栗カヌー工房、茜台に練習拠点を構える(株)エルフェンスポーツクラブちふれASエルフェン埼玉、飯能の能仁寺敷地内に近くオープンする(株)ピックルスコーポレーション「OH!!!発酵、健康、食の魔法!!!」の3施設を視察し、代表者や従業員と意見交換を行った。

 ふれあい訪問は、知事自ら現場に赴いて地域の実情を把握し、県政に反映することを目的とし、大久保勝市長、内沼博史県議、埼玉西部地域振興センターの發知和弘所長が同行。視察を終えた大野知事は「飯能というとても魅力的な地域で、それぞれに特徴を発揮し、地域の資源を活用していると感じた」と感想を述べた。

 名栗カヌー工房に続いて、大河原工業団地内のちふれ化粧品のグラウンドに練習拠点を構えるエルフェンスポーツクラブちふれASエルフェン埼玉を訪ねた大野知事は、田村貢社長、宮内聡会長、鈴木俊ゼネラルマネージャー兼事業本部長、太田和哉運営責任者兼連絡責任者と意見交換。その後、サポーターユニフォームを着てグラウンドを視察し、選手や指導者と交流した。

 女子サッカー・なでしこリーグ2部に所属するエルフェンは、「選手が能力を発揮し活躍できる環境づくりを推進し女性アスリートの地位向上を目指す」との理念を掲げ、スポーツを通じた喜びや感動溢れる社会づくり、競技力の強化と選手育成の推進、魅力的なサッカーを実践し世界水準の選手の輩出を目指すため、トレーニング環境の充実、雇用環境の整備、選手のセカンドキャリアの積極的なサポートなどに取り組み、来年開幕を予定している日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」に参入するために準備を進めている。

エルフェンのグラウンドで選手・スタッフと

エルフェンのグラウンドで選手・スタッフと

 今季の開幕は新型コロナウイルス感染拡大に伴い大幅に遅れたが、第6節を終えた時点で3勝1敗2分けと好調。また、市と連携し、新型コロナで影響を受けた事業者応援キャンペーンに参加するなど、地域にも貢献している。

 大野知事はクラブハウスで幹部と意見交換後、グラウンドに集まった選手たちと笑顔で接し、「女性を大切にされていることが良く分かり、これから大きく発展させるという思いを感じ取ることができた。県としても各種スポーツを応援するプログラムを推進しており、地域を大切にしながら、スポーツの発展を共に盛り上げていける仕組みを考えていきたい。今季の活躍を期待し、プロリーグ化に向け頑張ってほしい」とエールを送った。

 天覧山下の能仁寺敷地内にオープンを控えた「OH!!!発酵、健康、食の魔法!!!」では、ピックルスコーポレーションの宮本雅弘社長、影山直司専務、萩野頼子取締役、「OH!!!」の尾中真二社長らが出迎え、尾中社長が事業概要を説明。

 ピックルスコーポレーションは1977年設立、今年で44年目の食品メーカー。所沢市に本社を構え「ご飯がススムキムチ」などの漬物、惣菜の製造販売、梅干しや沢庵などの仕入れ販売などを行っている。

 スーパー等での販売を中心に事業を行ってきたが、発酵食品を広く発信するため、2年前に通信販売事業を開始、そして今回、飯能市を拠点にさまざまな発酵体験ができる複合観光施設として、能仁寺の敷地内に整備を進めてきた。

 尾中社長は「発酵の力を味わって、学んで、体験できる場所。飯能を中心に発酵食品や、埼玉県の農作物、特産品を販売し、日本、世界にアピールしたい。当初は今年の春にオープンを予定していたが、新型コロナの影響もあり、しっかりと準備を整えてからオープンしたい」とし、施設の名前の由来として、「“OH!!!”と驚く発酵体験があり、食の魔法を楽しむことができる。海外からの来訪客にも親しみやすく、“発酵”“健康”“飯能”の韻を踏んでいる」などと説明した。

 その後、薪火窯で焼き上げた肉や魚、発酵料理を楽しめるレストラン棟「フェミー」、植物由来のピーネ乳酸菌と野菜が充実したメニューやスイーツを楽しめるカフェ棟「ピーネ」、オリジナルキムチやぬか漬け作りが体験できるワークショップ棟「パリシャキ研究所」、全国から厳選した発酵食品、飯能の野菜や特産品などを販売するショッピング棟「八幡屋」の4つの施設を案内。

 レストラン棟では薪火を前に料理長から説明を受け、ワークショップ棟では実際にキムチ作りを体験し、白菜に唐辛子やさまざまな材料を混ぜ、できたてのキムチを試食。本来は発酵を促してからが食べ頃というが、大野知事は「作ったばかりでもうまい。人気の体験イベントになること間違いなし」と太鼓判。

 また、ショップ棟ではさまざまな発酵食品や地場産品に関心を示し、カフェ棟では焼きたてのフィナンシェを試食した。

 尾中社長からは、「能仁寺とタイアップし、座禅、写経をして精進料理や朝粥を味わうといった企画、近隣大学との商品開発、商店街の人々との連携などを通じて盛り上げていきたい」との展望や、新型コロナウイルス感染症対策を徹底し、利用客の安全安心、従業員の健康を守りながら営業するための方針も示され、大野知事は「日本の伝統的な発酵産業が持つ可能性というものを最大限に広げるとともに、この地域特有の自然とマッチし、皆が楽しめる施設だと感じた」と期待を込めた。