行楽客で賑わう巾着田河原

行楽客で賑わう巾着田河原

 猛暑日の続く夏休み、日高市高麗本郷の巾着田河原はバーベキューや川遊び客で賑わっている。

 河原の混雑は例年なら当たり前の光景だが、コロナ禍にある今夏、河原を埋め尽くす行楽客の姿に、地元住民からはクラスターの発生など感染拡大を心配する声も上がっている。

 市は現在、新型コロナ感染拡大防止の観点などから巾着田駐車場の利用時間を午前7時から午後5時までに制限。

 また、今年7月からは、河川占用区域の適正管理と環境保全のため、バーベキューやデイキャンプで利用できる河原の区域を指定し、宿泊を伴うキャンプは禁止としている。

 こうした制限により、昨年までのように泊まりがけでキャンプに訪れる人はいなくなったが、夏休みを迎え、各地から訪れる日帰りの行楽客は後を絶たず、休日ともなると、早朝から駐車場前に車が列を作り、バーベキュー用品や川遊びグッズを抱えた家族連れや若者のグループなどが続々と河原へ向かう姿が見られる。

 アウトドアであれば3密を回避でき感染リスクは少ないと思われがちだが、全国でもバーベキューやキャンプでの感染事例が出ており、油断は禁物。

 バーベキューでは食材を囲んで距離が近くなり、飲酒などで気分が開放的になると大声で会話を交わすなどして飛沫が増える。また、箸や皿、コップの使い回しなどによって感染リスクが高まるとされている。

 実際に河原を訪れた行楽客の様子を見ると、人と人との距離は近く感じられ、マスクを着用せず過ごしている人が大半。屋外での飲食や川遊びでマスクを外すのは当然との見方もできるが、感染予防という点では不安が否めない。

 行楽客は広範囲から訪れており、都内から小学生の子ども2人を連れて訪れた30代夫婦は「今年は臨時休校の関係で夏休みが短くなり、家族旅行も控えたので、せめて日帰りで家族の思い出を作れたらと思った。予想していたよりも人が多かったが、気をつけて楽しんでいます」と話した。

 近くの橋の上から、賑わう河原の様子を眺めた付近住民の50代男性は「普段なら何とも思わないが、今年は状況が違う。色々な場所からこんなに集まってきて大丈夫かと心配になる。集団感染などが起きなければいいが」と不安な表情を浮かべた。

 市担当職員は、河原利用者には、屋外でも人との十分な距離を取る、マスクを着用する、県の「LINEコロナお知らせシステム」を活用するなど、十分な感染予防対策を取ってもらうよう呼びかけている。