「思い出作りのお手伝いをしたい」と松浦さん

「思い出作りのお手伝いをしたい」と松浦さん

 日高市の特産品のひとつ、ブルーベリーが旬を迎えている。市内では、同市ブルーベリー(田中文雄会長)のメンバーを中心に様々な品種のブルーベリーが栽培されており、直売所での販売のほか、8か所ある摘み取り農園では、家族連れなどがたわわに実った青い果実の摘み取りを楽しんでいる。

 同市では平成14年に日高市高麗高齢者農業生産集団が試験的にブルーベリーの栽培を開始。耕作放棄地の有効活用策として栽培が広まり、同17年に農家や市民による研究会が立ち上がった。

 研究会メンバーは現在22人で、栽培面積は合計約3ヘクタール。

 このうち、駒寺野新田にある「ベリーズファーム」第1農園は、新型コロナウイルス対策を実施しながら7月3日に開園。

 3500平方メートルある農園内には、約30品種350本が植えられており、6月から7月上旬に旬となる大粒なのが特徴のハイブッシュ系と、7月から8月頃まで甘みが強いラビットアイ系の多彩な品種を栽培している。

 取材時には、狭山市内の保育園の年長園児たちが来園。園児たちは、「甘くて美味しい!」と摘み取った果実を口に運びながら、かごを手に「こんなに取れたよ」とにっこり。

 同園を営む松浦宏美さん(64)は、以前はサラリーマンとして働いていたが、家族旅行でオーストラリア・メルボルンのブルーベリー農園を訪れ感動したのをきっかけに、14年程前に妻の美枝子さん(62)と駒寺野新田でブルーベリーの栽培を開始。

 約4年間兼業していたが、脱サラしブルーベリー農家として専念することに。その後、同市大谷沢に第2農園もオープン。摘み取りだけでなく、ジャム作りやトウモロコシ、トマト、ナスなどの野菜収穫体験も実施し、近隣市町村や都内から家族連れや保育・幼稚園の団体などがやってくる。

 摘み取ったブルーベリーは、生で食べる以外にもジャムに加工したり、スムージー、マフィン、ブルーベリー酢にするのもおすすめという。

 特に、松浦さんのお気に入りはブルーベリー酢。密閉容器の中にブルーベリー、氷砂糖、リンゴ酢を入れ、2週間ほどしたら出来上がり。「汗をかいたときに、炭酸水で割って飲むとさっぱりしていて美味しいですよ」。

 松浦さんは「今年は収穫量が多く、今の時期は完熟した甘みが楽しめる。来園者のみなさんにのびのびと自然を感じてもらいながら、収穫体験やジャム作りを通して思い出作りのお手伝いをしていきたい。今後は加工品を増やしたり、剪定した枝を使った染物体験が出来るようにしていけたら」と展望を語る。

 また、新型コロナ対策として、受付エリア内のシールド設置、アルコール消毒、摘み取りかごの除菌消毒、希望者へ摘み取り用手袋の配布、スタッフ全員のマスク着用などを実施しているほか、来園者へは、出来るだけマスクの着用、こまめな除菌スプレーの使用、パック詰めの協力を呼びかけている。

 開園は8月末までの毎週金・土・日曜日・祭日。時間は午前8時半から午後1時半まで。摘み取りコースの入園料は、小学生以上が400円、4歳以上が200円、3歳以下は無料。

 食べ放題コースはいずれも入園料込みで中学生以上が1000円、小学生が700円、4歳以上が500円、3歳以下は無料。持ち帰りは100グラムあたり200円、1キロ以上の時は100グラムあたり150円。制限時間はないが、熱中症予防のため90分以内程度が目安という。要予約。予約方法は、同園ホームページの予約フォームまたは090・8035・4966(松浦さん)へ電話を。

 日高市内の他7か所の摘み取り農園は次の通り。

 ▽巾着田ブルーベリー園(高麗本郷134、982・2465)▽ブルーベリー比留間(梅原地内、989・3687)▽岡野農園(栗坪637、989・4503)▽町田ファーム(新堀457、989・1427)▽林ブルーベリー園(新堀129、090・5760・0898)▽ぶどうの樹(女影612-5、985・7105)▽くだもの畑武蔵(馬引沢地内、989・7411)