山本署長から感謝状の贈呈を受けた今井さん(左)

山本署長から感謝状の贈呈を受けた今井さん(左)

 飯能署は21日、振り込め詐欺被害を未然に防いだとして、ローソン飯能川寺店オーナーの今井弘太さん(29)に感謝状を贈呈した。

 今井さんは今月1日、店を訪れ電子マネーのギフトカード2万円分を購入した市内在住の60代男性から「カードの使い方が分からない」との相談を受けたことから「振り込め詐欺の被害に遭っているのではないか」と疑い、110番通報するなどして詐欺被害を未然に防止した。

 今井さんによると、男性が店を訪れたのは1日昼頃。電子マネーのギフトカード2万円分をレジで購入した後、「使い方が分からないので教えて欲しい」と相談を受けたという。

 今井さんは「電子マネーを購入する人は、使用目的がはっきりしていて、使い方を知っている人がほとんど。分からないというのはおかしい」と感じ、使用目的を尋ねると、「パソコンがウイルスに感染してしまったので、それを解除するのに電子マネーでの決済が必要」といった説明を受けたため、詐欺被害の可能性が高いと確信。

 「こうした手口の詐欺事件が横行しているので調べた方が良い」と男性を説得し、了承を得て110番通報した。

 男性が騙されかけた詐欺の手口は、パソコンの画面に突然、ウイルスに感染したとの警告が表示され、サポート先の電話番号に電話をするよう促し、電話をかけると解除するために電子マネーでの支払いを求めるという内容。

 詐欺被害を未然に防止できたことから、飯能署は今井さんに感謝状を贈呈。21日に今井さんとローソン埼玉西支店スーパーバイザーの高木宣明さんの2人が飯能署を訪れ、山本恭茂署長が今井さんに感謝状を手渡した。

 山本署長は「機転をきかせて通報して頂き、被害を未然に防ぐことが出来た。声をかけて頂くことが被害を防止につながる。今後ともご協力をよろしくお願いしたい」と感謝を述べた。

 同店は今年3月にオープンしたばかり。今井さん自身も詐欺被害を未然に防いだのは初めてという。「高齢者のお客様も多いので、今回のような電子マネーのギフトカード、またATMの操作で電話をしながら操作をするなど、振り込め詐欺が疑われる場合には特に注意するよう従業員にも言っている。高齢者などを狙ったこうした卑劣な犯罪は許せない。今回の経験をもとにより一層、従業員教育を徹底するとともに、警察や地域の皆さんと協力して被害を防いでいけたら」と話している。