約100種類のハスを栽培する瀧泉寺の高橋住職

約100種類のハスを栽培する瀧泉寺の高橋住職

 日高市横手の瀧泉寺(高橋祥雲住職)で、境内の睡蓮鉢に植えられた約100種類のハスが開花時期を迎えている。

同寺では、古代のハスの実から発芽した「大賀蓮」、江戸時代に来日した中国の僧が持ち込んだとされる「即非蓮」、淀城跡に咲いていた「淀姫」など、歴史あるハスの数々を栽培。

 品種によって花の色や形状が異なり、ピンクや白、一重咲きや八重咲きなど、さまざまな花が初夏の境内を彩る。

 ハスの栽培は、春に蓮根(レンコン)を株分けして植え替え、数を増やしていくのが主流で、他の品種と交配するのを避け、同一品種を守っていく上でも有効な方法。

 一方で、他の品種と交配した可能性のある種を採取し、新たに植えて育てるのも、どのような花が咲くか楽しみの一つという。

 高橋住職は、かつて日高市周辺に置かれた高麗郡の歴史にちなみ、2016年(平成28年)の高麗郡建郡1300年に合わせ、種からハスを育て開花させた。

 節目を記念して「コマノヒカリ」と名付けたこのハスは、花びらが一重で中心部分が白く、外側に向かって濃いピンク色となり、由緒あるハスに負けじと、今年も端正な花を咲かせた。

 長年にわたりハスの栽培を続ける高橋住職は「コマノヒカリは、採取した種の中から選んで植えたもの。 爽やかな、ハスらしい良い花が咲いた。建郡1300年以来、毎年花が開くのを楽しみにしている」と話している。