今春開園した民間保育園Nicot飯能(左後ろは飯能駅ビル)

今春開園した民間保育園Nicot飯能(左後ろは飯能駅ビル)

 飯能市(大久保勝市長)はこのほど、4月1日時点の保育所の待機児童数が0人になったことを発表した。

 市はこれまで保育所等の利用を希望しながら入所することができず、待機状態になってしまう児童がいなくなることを目指して、ここ数年、公立保育所の定員見直し、私立保育園の分園開園や、私立幼稚園から認定こども園への移行支援などを推進してきたが、その成果が着実に実を結びつつあることが、数字に表われた形。

 4月1日時点の入所申込者数は、1318人(前年比3人減)、入所児童数が1269人(前年比26人増)で、入所していない児童数(保留児童数)が、昨年の78人から49人に減り、さらに、この49人については、待機児童から除かれる児童に該当する児童であったことから、その結果として待機児童数が、前年の9人からゼロ人になった。

 待機児童から除かれる児童については、地方自治体によって微妙に異なるが、飯能市の場合は、①特定園のみの利用を希望している(25人)②保護者が育児企業中(15人)③求職活動を休止している保護者の児童(8人)④企業主導型保育事業(認可外保育園)利用児童(1人)―を、待機児童数から除いている。

 今年度、この待機児童ゼロ達成に大きく貢献したのは、3施設の整備による合計104人の定員増が大きい。

 定員増に貢献した順に、施設を上げると、①飯能駅南口に新設された民間保育園Nicot飯能(南町1-15)。保育定員60人(0歳児6人、1歳児10人、2歳児以降各11人)、②白鳥幼稚園(岩沢1129番地)の幼保連携型認定こども園への移行。保育の利用定員増分は32人(1歳児4人、2~5歳児各7人)、③わかば幼稚園(小久保146)の小規模保育事業B型となるわかば保育室の設置。保育定員12人(1歳児6人、2歳児6人)。3施設とも4月1日の開園。

 また、飯能元氣保育園(永田、分園も含めて定員68人)も、0~3歳児の受け入れ枠を、需要の多い0~2歳児の受け入れ枠に変更しニーズへの対応を図っているほか、ぽかぽか保育園(双柳1284‐1、定員60人)は、一時預かり保育の保育室を整備し、定員枠を増やしている。

 市では、今後も公立保育所及び民間保育園等における受け入れ可能枠の活用を積極的に実施したり、勧めることにより、待機児童解消に留まらず、保育の必要な児童・保護者に適正な保育サービスの提供ができるよう、対策に取り組んでいく方針。

 そのほか、市では、経験豊富な保育士による保育コンシェルジュを配置し、相談体制や情報発信の充実を図っているほか、今年度入所の1次選考時に、希望に沿えなかった世帯に対しては、丁寧な相談対応による必要なフォローアップを行い、2次選考に向けたアドバイスを実施するなど、待機児童ゼロに向けた取り組みとともに、適切な保育サービスの提供を進めている。