清川橋、鋼橋に架け替え 水位下がる秋にも解体へ

今年11月から解体工事が始まる清川橋

 昨年10月の台風19号により、橋脚や橋桁の一部が損傷した飯能市成木川に架かる清川橋。いよいよ、今年11月から市によって撤去作業が始まる。

 清川橋は、昭和34年9月に竣工した鉄筋コンクリート橋。延長77メートルで幅員4・5メートル。左岸の前ケ貫・征矢町と右岸の落合地区を結ぶ。

 住民生活を支える重要なライフラインだが、昨年10月に東日本を襲った台風19号の記録的豪雨で橋脚基礎部分の河床が増水した流れで洗掘。そのため、橋脚が沈下し、橋桁も一部損傷した。

 もともと清川橋については、老朽化が進んでいることから、架け替えが検討されており、そのため市は台風で損傷した箇所についての復旧は行わず、清川橋を撤去した跡地に新橋を建設する計画。

 計画によると、被災からの早期復旧が重要と捉え、新橋の構造は経済性を重視しながらも、施工性に優れ、工期の短縮が可能な「鋼2径間連続箱桁橋」となる。

 これは鋼材を箱型断面に組み立てて桁とするもので、中央に1本の橋脚が立つ。新橋の規模、工事期間などについて、現段階でははっきりしておらず、今後、市から発表される。

 問い合わせは、市道路公園課(986・5079)へ。