子ども用マスク3千枚寄付 飯能ライオンズクラブ

マスクの目録を大久保市長に手渡す齋藤会長と浅見幹事(右端)と、市職員

 「子どもたちに元気に登校してほしい」という思いを込めて、飯能ライオンズクラブ(齋藤実会長、会員35人)はこのほど、子ども用マスク3000枚を飯能市(大久保勝市長)に寄付した。

 緊急事態宣言発令解除による市内の学校再開が迫っていたこの日、大久保市長は「皆様のお気持ちのこもったマスクを最大限に活用させて頂き、子どもたちに喜んで頂きたい」と、寄付されたマスクを子どもたちのために活用していくことを約束した。

 ライオンズクラブ国際協会は、アメリカを発祥とする社会奉仕団体。会員が140万人以上いる世界最大の奉仕団体で、チームで、糖尿病支援、視力保護、食料支援、環境保全等に取り組んでいる。

 飯能ライオンズクラブは、飯能市、地域住民のために48年間奉仕活動を継続しているほか、青少年の健全育成への支援も常日頃から重視している。

 新型コロナウイルス感染症のまん延により学校の休校が長期間にわたり、1日に学校が再開されると言っても、コロナウイルスがなくなるわけではなく、ライオンズクラブとして、子どもたちのために何かできることはないか、と話し合ったところ、同クラブ会員の一人が子ども用マスクを入手していたことから、このマスクの贈呈を提案。

 齋藤会長は、マスクが入った箱を見て即断した、と振り返る。

 幸い子ども用マスクは、会員の協力で安価に入手可能なことが分かり、令和元年度の事業予算を使って3000枚購入した。

 贈呈式に臨んで、最初に経緯等を説明した齋藤会長は、「コロナウイルスが原因で、本来は外で遊びたい、友だちと一緒に勉強したい、と期待し元気な登校を夢見ていた子どもたちを2か月も待たせてしまいました。一人でも多くの子どもたちに、このマスクを差し上げ、楽しい学校生活を送って頂きたいと、思っています」と、マスクに込めた思いを語った。

 大久保市長は、「当初から女性と子どもに優しい市政運営を、と言っています。その中で、ライオンズの皆さんには、常日頃子どもたちのために、ということで本当に献身的に応援を頂いています。皆さんのお気持ちを最大限に生かし、子どもたちに喜んでほしい」と話し、市職員に「子ども用マスクの備蓄は?」と、問い掛けると、吉田実危機管理監は、「子ども用マスクは備蓄もなく、本当にありがたいです」と、市としても大きな贈り物だったことを明かし感謝した。

 さらに今井直己教育長と、平野功学校教育部長も、口々に感謝の言葉を語り、温かい贈り物としてもらったことを子どもたちに伝え、有効活用を図ることを約束した。

 贈呈式には、齋藤会長をはじめ、浅見浩士幹事など同クラブの役員4人が出席した。