8店舗のシェフ・スタッフが集まり、白衣、手袋、マスク姿で弁当箱に盛り付け

8店舗のシェフ・スタッフが集まり、白衣、手袋、マスク姿で弁当箱に盛り付け

 国民の命を最前線で守る医療従事者に、おいしい食事で明日への活力を養ってもらうため、医療機関に高級フレンチなどの弁当を配食サービスする取り組みを、飯能・入間の8店が始めた。

 この取り組みは、「武蔵野フードプロジェクト」と命名され、このほど第1回として、埼玉石心会病院(狭山市)に、本格高級弁当70食が届けられ、きょう28日に、第2回としてヘリテイジで作業したお弁当50食が、日高市の旭ヶ丘病院に届けられる。

 プロジェクトを立ち上げたのは、伝説のフランス料理の名店「ラ・ターブル・ド・コンマ」(世田谷区)のオーナーシェフや、品川区の「ラ・クール・ド・コンマ」で活躍し、「野菜の役割健康志向の現代人の素材(中央公論社刊)」等の著書もある、飯能市稲荷町在住の小峰敏宏さん。

 小峰さんのフランスの友人らが、新型コロナウイルスと最前線で戦っている医療従事者を労い、栄養を摂ってもらうために、食事を届ける活動をしていること知ったことがきっかけになった、と小峰さんは振り返る。そのグループには、小峰さんのかつての部下も名を連ねていた、という。

 日本でもできればと、小峰さんは調べてみると、東京の友人も活動していることが判明。その友人の活動を参考に、地元飯能・入間の仲間を集めて、1人1品ずつ持ち寄って1つの弁当を作るという企画が浮かび、3月中旬から、つてなどを頼って声を掛け始めた、という。

 面識はあったが8店舗8人のオーナーが集まったのは初めて、と明かす。

 飯能と入間の混成チームだったため、この企画に「武蔵野フードプロジェクト」と命名。

 地元医師会や、友人の紹介等を頼りに、お弁当の配食を希望する近隣医療機関を探したところ、最初に、新型コロナ対策に積極的に取り組んでいた埼玉石心会病院(狭山市入間川)が応じてくれ、このほど第1回の洋食弁当の配食先が決定した。

 当日は、小峰さんの企画に最も早く賛同した栄町のフレンチ「駿河屋(木村憲司さん経営)」の厨房に、衛生面に細心の注意を払い、感染防止対策として白衣に、帽子、手袋着用の8店舗のシェフ、スタッフが勢揃い。各店が腕に縒りを掛けた1品を持ち寄り、料理を綺麗にパッケージし、70食のお弁当が完成した。

 フレンチ中心の高級洋食弁当に仕上がり、「材料費から考えると1500円~1800円くらい。もう少し安い物を考えたが、参加したシェフらの思いと努力で、この価格の物に」と、小峰さん。

 メニューは、「タケノコと海老のクリーム煮(駿河屋)」、「新じゃがと野菜のサラダ(イーズパッション、鈴木栄治さん)」、「猪のソーセージ(Log camp、大畑和也さん)」、「入間市小谷田 貫井園さんの原木したけと台湾産桜海老のスープ(ウェロニカ・ペルシカ、横田哲也さん)」、「鱈のピカタ(小峰さん)」、「国産牛肉と畑野菜のハーブトマト煮込み(アニバーサリー、嶋田俊樹さん)」、「ライス(かみかみya、上神谷昌宏さん)」、「狭山茶とクリームチーズのマカロン(茶蔵、志田悠記さん)」のデザートまで用意された8品。

 「コンセプトは、医療関係者それぞれが元気に笑顔なってくれる料理を目指しました。各店舗の得意料理が集まり、お弁当なので、冷めても固くならず美味しさが変わらないことが大前提」と、小峰さんは語る。

 感染防止に最大限に配慮し、お弁当は病院入口で渡して帰ったが、「後でメールを見ると、『すごくおいしかった』など、満足されているコメントが多く、これからも頑張って行く活力が得られました」と、小峰さんは手応えに満足そう。

 28日には、プロジェクトの2回目の活動として、ヘリテイジに集合。各店の得意料理を集めたお弁当50食を作り、日高市森戸新田の旭ヶ丘病院に届け、医療従事者を元気づける予定。

 プロジェクトでは、今後もお弁当の配食サービスを続ける計画で、参加協力してくれる飲食店、生産農家、支援企業、弁当を希望する医療機関を募集している。

 「プロジェクト一つのがきっかけとなり、街の発展に寄与できれば」と、メンバーで話ている、という。

 問い合わせは小峰さん(電話090・2177・9171)か、広報担当の大畑さん(電話090・7760・9711)。

 プロジェクト参加店は次の通り。

 ▽駿河屋(栄町19-14、電話974・1000)▽イーズパッション(双柳632-1、電話974・7737)▽Log camp(岩沢259‐6、電話980・7799)▽ウェロニカ・ペルシカ(入間市野田653、電話04・2932・6006)▽アニバーサリー(岩沢137‐6、電話971・3228)▽かみかみya(柳町17-6、電話974・0922)▽茶蔵(入間市豊岡1-12-20、電話04・2962・2000)。