ほぼ完成したアマビエ。最後の仕上げ作業を行う山田さん

ほぼ完成したアマビエ。最後の仕上げ作業を行う山田さん

 新型コロナウイルスの感染に関連して、疫病よけに効くという妖怪「アマビエ」がブームになっているが、飯能市の名栗湖畔で西川材を材料にカヌー製作などを手掛ける認定NPO法人名栗カヌー工房が、高さ約1・5メートル、重さにして約120キロというアマビエの木像を作り上げた。

 製作に着手したのは、同法人の理事長を務める山田直行さん(71)。

 アマビエは絵画など平面で頻繁に見かけるが、立体となると皆無に近い。そこで、彫刻家の肩書を持ち、新型コロナウイルス感染症の収束を願う山田さんがこのアマビエを木像に彫り、展示しようと発案。

 材料は高さ約1・5メートル、直径約60センチの西川スギの丸太。参考資料がネットで閲覧した横からの絵画しかなかったため、真正面から見た絵をおこして作業にかかった。

 チェンソーで丸太をおおまかに削った後、大小のノミを駆使し、1週間の作業で木像はほぼ完成。カヌー工房は市の指定管理施設のため、現在、緊急事態宣言による措置で営業は休止。山田さんは、休業中の工房内で製作を進めた。

 姿を描いて世間に流布すると、疫病が止むという古くから伝承されているアマビエ。新型コロナウイルス感染症拡大防止で今、注目を集めているが、この木像アマビエの展示時期は未定。

 ただ、展示場所については、こちらも時期不明なものの、今後営業再開する系列のソグベルク(メッツァ内)とする予定。

 山田さんは、「木像の下部に『疫病退散』の文字も彫りました。飯能地方、埼玉県、全国から新型コロナウイルス感染症が早急に収束することを願っています。営業再開しましたらソグベルクに搬入しますので、来園者の皆さんに触って頂けたらうれしいです」と話している。