大久保飯能市長(左)にマスクを寄贈する木川理事長

大久保飯能市長(左)にマスクを寄贈する木川理事長

 医療法人泰一会・飯能整形外科病院の木川泰宏理事長ら泰一会関係者と大津力市議の4人が23日、飯能市役所を訪れ、「新型コロナウイルス感染症予防で、本当に困っている所に配ってほしい」と、大久保勝市長にマスク3500枚を寄贈した。

 木川理事長らはこの日、日高市役所も訪問し谷ケ﨑照雄市長にマスク2000枚を寄贈したほか、川越市にも足を延ばし3500枚を贈った。木川理事長らは「市内で販売されている消毒液の中には、殺菌効果のないものもある」など、市民ではなかなか知り得ない情報を語り、熱心に耳を傾け大久保市長らは、市として、医療機関・関係者に支援を惜しまないことを表明した。

 飯能整形外科病院(東町)は、平成13年に開設。整形外科、内科、血管外科、皮膚科/形成外科、リハビリ科を要し、救急医療にも対応している。泰一会は、多摩北整形外科病院、介護老人保健施設いるまの里などを含む医療グループ。

 さらに、兄の浩志さんは、医療法人靖和会飯能靖和病院の理事長、弟の好章さんは、医療法人好友会理事長(飯能老年病センター院長)、兄弟で紅一点の柳本典子さんも、武蔵野市内で産婦人科を経営。父の一男さん(靖和会グループ会長)が、昭和35年、木川接骨院を開業したことを出発点に、一大医療ファミリーを形成している。

 木川理事長は「3月くらいから、医療関係も制限が掛かって必要枚数しかマスクを買えませんが、1万枚のマスクをたまたま手にすることができたので」と語り、「本当に困っている所に配ってほしい。“七人の侍”の言葉ではありませんが、他人を守ってこそ、自分を守れる」との思いから、マスクを持参したという。

 大久保市長は、「マスクは今、お金があっても買えない価値のある物。心から感謝します。しっかり市民のために利用したい」と、貴重な贈り物に深く感謝。

 木川理事長は、最前線ではないが、救急医療を実施する前線にいる医療関係者として、懸念していることや、最新の情報など多くのことを大久保市長ら市関係者に語った。

 消毒液の代わりに、台所用漂白剤を使っている人がいるが、次亜塩素酸にナトリウムが加わると、強すぎて、それが原因で肺炎を起こした人がいることや、市販されている消毒液の中には、アルコールが微量しか入っていないため、殺菌効果がないものが売られていて、殺菌効果を得るためには、できればアルコール70%以上、少なくとも60%以上が必要なこと、新型コロナは目からも感染するが、接触感染のリスクが大きく、手袋をしてアルコール消毒すると、予防効果が期待できることなど、市民では、なかなか知り得ない感染症予防策を次々明らかにした。 

 また、手袋については一般的な手袋でも軍手でも効果があり、「手袋をしたままアルコール消毒することをお勧めします」と強調したほか、手に傷があったり、荒れていたり、アトピーの人は手袋をしないと感染リスクが高いと明らかにした。

 さらに、治療用呼吸器の問題、治療薬の治験段階の現状、高度の医療が提供できる病床が既に飽和状態にあること、大病院で院内感染が広がっていること、がん患者の手術などにも支障をきたしていること、インフルエンザの20数倍の感染力とも言われていることなど、 予断を許さない深刻ない状況にあることを、医療関係者として治療現場の最前線の現状を説得力のある言葉で語った。

 また、確かな証拠となるようなデータはないが、医療関係者の間では、5月7日以降、夏頃に感染がもう1回拡大するのではないか、と噂する人も多く、懸念していると語った。

 飯能市では、寄贈されたマスクは、保育所など福祉関係や、学校関係に優先的に役立てることにしている。