日本国際観光映像祭「旅ムービー部門」で最優秀賞 日高市のシティプロモーション動画

授賞式に出席した市職員、監督、出演者など

 日高市が市の魅力を広くPRするため制作し、市ホームページなどで公開しているシティプロモーション動画「大人になっても遠足したい!~行こう!遠足の聖地へ!~」が、このほど大阪市で開催された第1回「日本国際観光映像祭」の「旅ムービー部門」で最優秀賞を受賞した。動画は、「遠足の聖地」を宣言した日高市へ「大人の遠足」に訪れた男女4人のショートストーリーを通じ、市の名所や特産品を紹介する内容で、市民エキストラも多数出演。国内外から多くの作品が寄せられた中、高い評価を受けた。

 市のシティプロモーション動画制作は、市の認知度を高め観光振興や人口対策などにつなげるとともに、市民の市への愛着や誇り、郷土意識の醸成を図ることなどが目的。

 制作は業務委託で行い、事業者が持つ専門知識をもとに企画を提案してもらい選定する公募型プロポーザル方式により、ジェイコム北関東川越局と契約。映画監督やCMディレクターとして活躍する福山功起さんが監督を務め、メインキャストの4人はオーディションで役者を起用。夏から秋にかけて市内で撮影が行われ、市の募集により集まった市民エキストラも多数参加した。

 動画は約2分のショートストーリー4編で構成され、20代半ばの大学時代のサークル仲間、ミドリ(小野春花)、タカシ(田中良一)、ユウタ(竹田哲朗)、レイコ(南美沙)の男女4人が遠足の聖地の日高市で大人の遠足をしようと計画、巾着田、日和田山、高麗神社などの名所や地元グルメなどの魅力に触れながら、物語が進んでいく。

 完成した動画を応募した日本国際観光映像祭は今回初開催。訪日外国人の増加などを背景に、映像を使った観光プロモーションのあり方や未来像を考えようというもので、国内外から224作品(海外142、国内82)が寄せられ、2日間にわたりノミネート作品の54作品が上映され、部門ごとに審査が行われた。

 日高市の応募作品は、旅ムービー部門にノミネートされ、計4作品の中で最優秀賞を受賞。授賞式には市職員とともに監督の福山さんやメインキャストらが出席した。

 市は動画について、ホームページでの公開をはじめ、県内や都内の小学校へDVDを送り遠足の聖地のアピールに活用。事業を担当した市政策秘書課は、「ストーリーに沿って、自然の美しさや市民の温かさなど市の魅力を映像で表現するため、委託先の提案をもとに市民や事業者など多くの協力を頂いた。幅広い世代に見て頂き、日高の良さを知ってもらえたら」としている。