「まとい」を披露する梨木団長(右)と新井副団長

「まとい」を披露する梨木団長(右)と新井副団長

 飯能消防団(梨木幹雄団長・団員数356人)が、東京都港区虎ノ門にある日本消防会館で開催された第71回「日本消防協会定例表彰式」で、特に優れた活動をしている10消防団に贈られる特別表彰「まとい」を受賞した。16日には、団員や関係者など164人を集めてヘリテイジ飯能で「飯能消防団特別表彰“まとい”受賞祝賀会」が挙行され、梨木団長、新井安典副団長が出席者に「まとい」を披露した。

 同消防団は、「飯能消防団設置条例」の施行により、昭和22年8月1日に結成され、31年には日本消防協会から日消表彰旗を受賞。

 平成10年には、県消防操法大会小型ポンプの部で同消防団第9分団4部が優勝し、22年には女性消防団「は組」が発足した。25年には、飯能市を含めた5市による埼玉西部消防組合が発足したことに伴い、同消防団は市管轄の組織となり、26年に行われた県消防操法大会小型ポンプの部では、第1分団1部1班が優勝を飾るなど、日頃から防災訓練や特別点検などを通して予防活動に励み、昨年30年には同消防団創立70周年を迎えた。

 受賞した「まとい」は、全国2200ほどある消防団のうち、毎年10団体にのみに贈られる最高位の栄誉として知られ、埼玉県内での受章は9団体目。

 ヘリテイジ飯能で行われた祝賀会には、日本消防協会秋元敏文会長、大久保勝飯能市長、野田直人飯能市議会議長(当時)、内沼博史県議、大塚拓衆議院議員、県消防協会本間雄一郎会長、埼玉西部消防局荒幡憲作局長ら多数の関係者が出席し、受章の喜びを分かち合った。

 はじめに、同消防団のあゆみを記録したオープニングムービーが上映され、続いて第13代団長を務める梨木団長が、「“まとい”の受賞式の前に、第9代団長の小久保団長の墓前に報告に行った。小久保さんが、“まとい”を取ろうと大号令を掛けて消防団を改革してから20年が経ち、今日にいたる。飯能消防団は、笑顔を守る消防団をキャッチフレーズとして活動している。火災や災害の現場は、非常に混沌としていて不安はあるが、我々がいち早く駆けつけテキパキとした行動、きちんとした行動をとることでなんとか災害を最小限に留め、市民の皆さんの笑顔を取り戻すため、一丸となって全力で取り組んでいる」と挨拶。

 来賓として登壇した大久保市長は「飯能消防団は、名実ともに日本一となった。団長が小久保団長の墓前に受賞の報告に行ったと、お世話になった人への礼節を守る。まさに日本人の魂、素晴らしい飯能消防団の心意気が出ている。消防団の繁栄は、飯能市の繁栄として飯能市民の幸せに繋がると思っている」と受賞を称え、続いて秋元会長、野田議長、大塚衆議院議員、内沼県議、荒幡消防局長が祝いの言葉を述べた。

 さらに、第10代団長の柿沼敏夫さんから梨木団長に受賞記念品の目録が手渡され、梨木団長をはじめとした来賓出席者が壇上に上がり、掛け声とともに鏡開きを行うと、会場は盛大な拍手に包まれた。

 梨木団長は、「飯能消防団は日頃の活動が、訓練を含めてとても活発なので、そういったところが“まとい”受賞の評価に繋がったと思っている。消防団の長い歴史と輝かしい伝統を生かしつつ、時代の流れに柔軟に対応して、市民の皆さんが安全で安心して、毎日笑顔いっぱいで暮らせるように一生懸命活動していきます」と笑顔を見せた。