飯能大河原線が開通 式典やパレードで祝う

開通を祝う横断幕を手に祝賀パレードが行われた

 飯能市が整備を進めていた県道青梅飯能線と同市立飯能西中学校前の市道1‐4号線を結ぶ新街路「飯能大河原線」が、2日に供用開始された。同日、飯能大河原線と県道飯能下名栗線との交差点付近で開通記念式典が挙行され、大塚拓衆議院議員をはじめ、内沼博史県議、大久保勝飯能市長、野田直人市議会議長など同市議会議員、地元関係者、地元住民などが多数出席し、テープカットや祝賀パレード、本郷囃子保存会による底抜け屋台と囃子、飯能西中学校と美杉台中学校吹奏楽部による合同演奏会などが行われ、開通を盛大に祝った。

 飯能大河原線は、能仁寺山門前を東西に走る市道1―4号線の飯能西中学校前を起点に南進し、県道飯能下名栗線と交差した後、入間川を跨ぐ平成30年8月に完成した全長84メートルのアーチ型の飯能茜台大橋を通過し、県道青梅飯能線に流入する新街路で、延長は830メートル、車道部は8メートル。

同線の開通により、大河原工業団地などに出入りする大型車両が狭幅員だった岩根橋を渡橋する必要性がなくなり、入間川を挟んだ住民の南北移動もスムーズになることが期待されている。同事業は、約30億円を投じ平成23年度から同市が整備を進め、約8年をかけて完成させた。

 記念式典は、飯能大河原線と県道飯能下名栗線との交差点付近で行われ、大久保市長は、「この橋(飯能茜台大橋)の完成までに約8年間かかった。私は常日頃、メッツァだけの飯能ではない、教育、福祉、何事も日本で一番を目指している。この橋の完成で、本郷地域、茜台、美杉台地域がしっかりと動脈で結ばれ、圏央道、青梅、狭山・日高インターとも、しっかりとバイパスで繋がった。この道路は、地域の活性化、飯能市の活性化に大きく貢献すると確信している」と挨拶し、野田議長が続いた。

 来賓を代表して、内沼県議、大塚衆議院議員が挨拶。

 飯能市選出の内沼県議は「この道路は、県道飯能下名栗と県道青梅飯能線を結ぶ通りでもある。また埼玉県が行っている企業誘致にも貢献している。この道路が今後の飯能市、埼玉県の発展のために役立って欲しい」などと述べた。

 大塚衆議院委員は、「飯能大河原線が開通することで、アクセスは地域住民にとっても、工業団地にとってもよくなり、この地域の利便性や価値がさらに上がっていく。この道路の開通が飯能市のより一層の発展に繋がり、地域の皆さんに愛される道路、橋になることを願っている」と開通を祝福した。

 式典後は、テープカットが行われ、祝賀パレードとして「祝飯能大河原線開通」と書かれた横断幕を持った大久保市長らをはじめとした出席者が先頭を歩き、渡り初めが行われた。

 続いて、本郷囃子保存会によるお囃子や飯能西中と美杉台中の吹奏楽部による記念演奏が披露された。

 最後に、今井直己教育長ら関係者による安全祈願が行われ、出席者を乗せた車両が飯能茜台大橋を横断し、供用開始を賑やかに祝った。