必死の形相でラストスパートをかける川内選手

必死の形相でラストスパートをかける川内選手

 埼玉県庁走友会Aの1区に出場した川内優輝選手は、区間1位の駿河台大学Aのブヌカ・ジェームス選手と49秒差の30分11秒で区間8位に終わった。川内選手は、今年3月末で埼玉県庁を退職し4月からプロへの転向を表明しており、現役職員として奥むさし駅伝への出場は今回が最後となる。

 全区間での区間賞を目標に掲げ、今年で7度目の出場。これまでに4区間で区間賞を獲得し、残すは1区と3区の2区間のみ。前回も1区に出場したが29分41秒のタイムで区間5位に終わり、昨年に続いて今年も1区を走ったが、またしても強豪たちに区間賞を阻まれる結果となった。

 その後は第1中継所からゴール地点まで走って戻り、チームメイトを応援。ゴール付近の飯能銀座商店街で市民に囲まれ、写真撮影などに気軽に応じるなど気さくに談笑する姿が見られた。

 閉会式で川内選手は、「ラスト1キロまではいい感じで2位集団に付いて行けたが、やはり最後は課題のスピード不足で、この奥むさし駅伝のレベルの高さを再確認した。奥むさし駅伝では、いつも走り終わった後にゴール地点までダウンジョギングとして走って戻ってきているが、いつも地域の人たちが温かな声をかけてくれる。そうした地域の人たちに本気で走っている姿を見せる事もアスリートの役目だと思う。区間8位の私でもマラソンだと日本代表になる事もあるので、マラソンはとても夢のあるスポーツだ」などと話し、関係者に感謝した。

 本紙取材に対し、改めて奥むさし駅伝を振り返り、「高校、大学、一般、実業団などがすべて一緒に走る珍しく、貴重な駅伝。初めてこの大会に出場したときに、チームが繰り上げスタートとなり、アンカーとして一斉に走り、終わってみると区間賞だったというのは、中々経験できない体験で今でも印象に残っている。走っていて楽しいのは4区や5区の下り坂が主体のコースで、いろんな選手を追い抜いて区間賞を取った時はとてもやりがいを感じた」と述べ、「温かく楽しい駅伝なので何年後かには戻ってきたいと思っている」と笑顔を見せた。