ケーブルテレビ部門で「選奨」に入賞した番組の一場面

ケーブルテレビ部門で「選奨」に入賞した番組の一場面

 飯能市小久保の飯能ケーブルテレビ(和泉由起夫社長)が制作した番組「報道特番2017“笑顔と歌声を乗せて走るスーパーマーケット~東吾野の移動販売~”」が、11月10日から16日まで大阪府で開催された第38回「“地方の時代”映像祭2018」のケーブルテレビ部門で「選奨」に入賞した。山間地の東吾野地区で移動が困難な高齢者のために地元有志が移動販売に取り組む様子を撮影した内容で、同映像祭へ初参加で最終審査に進み、入賞を果たした。

 同映像祭は、日本放送協会、日本民間放送連盟、日本ケーブルテレビ連盟などによる実行委員会が主催し、地方の活性化などをテーマに地方文化を映し出した映像作品を対象としたコンクール。

 「放送局部門」「ケーブルテレビ部門」「市民・学生・自治体部門」「高校生(中学生)部門」の4部門があり、それぞれ規定の期間内に制作した作品を募集。

 全国から寄せられた応募作品は、1~2次審査を経て最終審査が行われ、最終審査では全審査員の合議に基づいて各賞を決定。全部門を通してグランプリが1点選ばれ、各部門で部門賞として優秀賞、選奨などが選出される。

 今年は大阪府吹田市の関西大学を会場に7日間にわたり開催され、贈賞式、グランプリ・受賞作品上映会をはじめ、シンポジウム、ワークショップなどが行われた。

 飯能ケーブルテレビは今回、同映像祭に初めて応募。作品は平成29年9月に放送した約12分間の番組で、高齢化が進む山間地の東吾野地域で地域福祉活動に取り組む「ふくしの森・東吾野」が平成28年に開始した移動販売の様子を追った内容。

 月に1度、住民有志20人ほどが公民館に集まり、軽トラックに生活必需品を積んで山道を走る。スピーカーからは地元のコーラスグループが吹き込んだ童謡や歌謡曲が流れ、その歌声を合図に高齢者たちが買い物に訪れ、世間話に花を咲かせる。移動販売を行うメンバーは「世話になった人たちへの恩返し」と笑顔を見せる。番組ではその様子に密着し、自主的な地域の助け合い活動から生まれる「自立したまちづくり」の一面を紹介した。

 同社は制作意図について「高齢化と共に、森林都市である飯能市の課題を掘り下げた。また、行政に頼らず50~60代の地元の人々による活動に注目し、彼らの活動を応援することもケーブルテレビならではの役目ではないかと制作にあたった」とし、表彰式に出席した和泉社長は、「日常の中にある感動をテーマに番組作りを心掛けている。地域の隅々まで移動販売を行う人々と彼らを心待ちにするお年寄りの姿に、放送後、多くの反響を頂いた。映像祭へは初めて参加したが、地元の人々が率先して取り組む活動が高い評価を頂いたと感じている」と話している。