局面ガラス採用の先頭車両

局面ガラス採用の先頭車両

「いままでに見たことのない新しい車両」が来年3月、西武池袋・秩父線に新型特急としてデビューする。愛称は「Laview(ラビュー)」。西武鉄道(本社・所沢市、若林久社長)が29日に発表した。現在運行している10000系「ニューレッドアロー」以来、25年ぶりの新型特急車両の登場。3月には、飯能市宮沢湖周辺にムーミンのテーマパーク「メッツァ」がグランドオープンし、最寄り駅となる同線飯能駅の駅舎は、「北欧の四季」をイメージした駅にリニューアルされ、観光拠点として飯能市、飯能駅、西武池袋・秩父線はイメージを一新する。

 ラビューは、これからの西武鉄道の未来を担う新たなフラッグシップトレインとして企画され、建築家・妹島和世氏監修のもと、外観・内観共に、今までに見たことのない車両を目指しデザイン・設計された。車両形式は「001系」。

 001には、今までにない新しい車両という意味と、次の100年に向けた出発点となる車両という意味をダブルに込め、100年を逆から表し「001系」と表記。また「00」には、「∞(無限)」の可能性の意味も含まれている。英語表記は「001_series(ダブルオーワンシリーズ)」。

 愛称Laviewは、「L」が、贅沢(Luxury)なリビング(Living)のような空間。「a」が矢(arrow)のような速達性。「view」は、大きな窓から移りゆく眺望(view)を表現。

 外観上の特徴は、先頭車両の球面形状と、車両側面の大型客室窓。

 先頭車両の全面ガラスに、曲線半径が1500ミリ(国内初)となる三次元の局面ガラスを採用。「今までに見たことのない」新型特急Laviewの外観上の大きな特徴になっている。

 客室窓は、等間隔に縦1350ミリ、横1580ミリの大型ガラスを配置。沿線の景色を大パノラマで楽しめる。

 車体カラーは、アルミ素材の車体に塗装を施し、都市や自然の風景に溶け込むデザインを目指している。

 走行中の揺れを低減し快適性を追求するため、西武鉄道では初めて車体動揺防止装置を組み込んだ。

 車内インテリアは、座席に背丈サイズに合わせて調節可能な手動式稼働枕と、電源コンセント(AC100V)を設置。従来の背面テーブルの他、座席の肘掛け部にも、座席を向かい合わせにしても使用できるインアームテーブルも設置。また、各車両にWi-Fi、23インチの大型車内ビジョンなども設置されている。

 車両入り口のエントランス床材は人造大理石、そのほか女性専用トイレ、拡大鏡などの付いたパウダールームを設けるなど、幅広いニーズに応えた設計となっている。

 そのほか、各エントランスに防犯カメラを配置し、AEDの設備があり、車イススペースや、人工肛門等の人用のオストメイト機能付き多目的トイレの設定もある。

 妹島氏は、基本デザインを担当し、座席シートや床面などのテキスタイルは、デザイナーの安東陽子氏が手掛け、車内の照明デザインには照明家の豊久将三氏が関わり、グラフィックデザインなどは、棚瀬純孝氏が担当した。

 今年度中に、8両2編成16両を製造し、来年度造られる車両と合計すると、8両7編成56両が池袋・秩父線に投入される。全席指定で乗車定員422席。

 今年度から来年度にかけ、現行の10000系レッドアローと車両を順次入れ替え、池袋線・西武秩父線で「ちちぶ号」「むさし号」として運行される。停車駅は、現行のレッドアローと変わらない。

 特急料金も、現行の300~700円(大人)と変更なし。

 問合せは特設webサイトhttps://www.seiburailway.jp/railways/laview/

(11月13日午前10時頃開設予定)