市やメッツァ、商議所、観光協会、商店街関係者などが多数出席した意見交換会

市やメッツァ、商議所、観光協会、商店街関係者などが多数出席した意見交換会

 11月9日に「メッツァビレッジ」、来年3月16日に「ムーミンバレーパーク」が開業しグランドオープンを迎える「メッツァ」の来場者をどのように市内へ導き、活性化に結びつけるかをテーマに、市主催の「メッツァ開業に向けた賑わい創出に関する意見交換会」が飯能商工会議所3階で開かれた。会場には大久保勝市長をはじめ市やメッツァ関係者、飯能商工会議所(矢島巌会頭)、奥むさし飯能観光協会(古島照夫会長)、商店街や事業所関係者などが多数出席し、メッツァとの連携や経済発展に向けた市の取り組みの説明や意見交換が行われた。意見交換では、情報共有のための関係者による組織結成の必要性、レンタサイクルの活用、メッツァと市内事業所との相互サービスの実施などが挙がった。

 会でははじめに、大久保市長がメッツァ開業と市の活性化への思いを吐露。「かつて消滅可能性都市というレッテルを張られた飯能で今、夢のあるメッツァが現実になろうとしている。多くの都市が手を挙げた中、誘致に成功し、地元企業をはじめ多く方々のご協力を頂き、困難を乗り越えオープンが決まった。消滅させない、飯能を日本一にするという啖呵を切った市長の責任として、まずは市民に幸せをもたらすことが第一。人が大勢来るということは必ず経済が回る。皆さんにしっかりと潤沢なお金を稼いで頂きたい」。

 そして、「これからも私が陣頭指揮を執り、ムーミンだけではなく、飯能独自の観光にもしっかり力を入れていきたい。民間の繁栄は市の繁栄、市の繁栄は市民の幸せに繋がる。これが地方創生と考える。ぜひ思いを共有して頂き、オール飯能態勢で受け入れをして頂きたい」と呼びかけた。

 続いて飯能商工会議所の矢島巌会頭が挨拶、また、西武鉄道の若林久社長からのビデオメッセージが上映され、矢島会頭は「メッツァ来場者を市内へ誘導し、商店街や事業所、市民のプラスになるように、皆さんと力を合わせて知恵を絞りたい」。

 若林社長は市の玄関口として来訪者を迎えるため、フィンランドのデザインを採用した飯能駅リニューアル工事の計画などを紹介し、メッツァプロジェクトへの応援を約束した。

 その後、ムーミン物語社事業推進役の大林久人さんがメッツァの概要を改めて説明し、メッツァのターゲット層は小さな子どものいる家族や社会人女性などで「自然豊かなメッツァで北欧のライフスタイルを体験して頂き、心にゆとりを持ち日常へ帰って頂く」として各施設の魅力を紹介。

 駐車場スペースは約1100台あり、「バスロータリーを大きく取ってあり、バス会社の協力を頂き増便を予定している。飯能に来たお客様が駅からメッツァまで不便なく行ける環境は整っている」。

 また、「ムーミンは人気があるのかと良く聞かれるが、昔のテレビでやっていたムーミンのデザインから、トーベ・ヤンソンの原画を用いたデザインへと大きく変えたことにより、大人の女性をターゲットとした市場を開拓し人気を伸ばしている。ムーミンキャラクターの世界の売り上げの46%は日本」と紹介。

 ムーミンバレーパークで最も規模の大きい地上3階建ての展示施設「コケムス」のショップでは、「オープンすると世界最大のムーミンショップとなり、販売商品の約5割はここでしか手に入らないオリジナルグッズを扱う予定」と述べた。

 飯能市からは、新井洋一郎企画部長がメッツァ誘致の経緯を振り返り、メッツァ開設による効果や市内への誘客に向けた連携などについて市の方針を説明した。

 メッツァに伴う効果については、地元共同企業体への建設工事発注、西川材の使用、市民の優先雇用、物販・飲食の市内からの調達、市内事業者の出店、市や市内団体との事業・イベント連携、誰もが無料で利用できる公園的機能(メッツァビレッジ)を挙げ、現在、市民優待の方法についてメッツァ側と協議を進めているとした。

 また、「都市回廊空間の構築と市内魅力アップ」として、メッツァ周辺、飯能河原・天覧山周辺、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園を、駅周辺の中心市街地を三角形のように取り囲んだ観光拠点とし、割岩橋ライトアップや河川の商業利用、博物館のビジターセンター化、あけぼの公園のカフェ運営やライトアップなど各拠点を磨き上げてより多くの人に魅力を訴えていくとした。

 今後、メッツァの経済効果を市内に波及させていくため、飯能駅発着のシャトルバスの運行、中山からメッツァへの観光ハイキング道の整備、メッツァ内での飯能観光PR、ムーミンバレーパーク公式ガイドブックへの飯能特集記事の掲載などを通じてメッツァから市内への誘客を図り、新たな人の流れの創出や消費拡大に向け、市内観光のモデルコースづくりやタクシーを活用した周遊観光、新規集客イベントの開催、メッツァ入場券の半券を活用したサービスの実施、外国人観光客対策としてのカード決済やコミュニケーションツールの向上などの例を挙げた。

 説明後、メッツァ来場者を市内に導く方策について意見交換が行われ、出席者からは「商店街としてもメッツァに来た人々に市内で買い物をしてもらいたいと思っているが、メッツァに関してなかなか情報が得られないのが現状。市とメッツァ関係者を交えた組織を作り、情報を共有していくことができないか」「交通手段の一つとしてレンタサイクルを活用してはどうか」「メッツァの半券を活用するという説明があったが、飯能で買い物をした人がメッツァに行くとサービスを受けられるといった相互連携をしてはどうか」といった意見が挙がり、大久保市長は「頂戴した意見をしっかりと受け止め、対応させて頂く」と述べた。