工場などから排出される窒素酸化物が紫外線によって化学反応を起こして発生する「光化学スモッグ」。平成29年度、飯能市に発令された光化学スモッグ注意報は5件となり、前年度の1件を上回った。

 光化学スモッグは、工場や車などから排出される窒素酸化物などに、太陽の紫外線が当たることによって発生する光化学オキシダントが原因。大気中のオキシダント濃度が高まると、「目がチカチカ」したり、「喉が痛い」など人体に健康被害が出るおそれがある。

 注意報など発令基準は、オキシダント濃度によって異なり、オキシダント測定値が0・12ppm以上となり、継続すると認められるときは「注意報」、0・20ppm以上で継続すると認められるときは「警報」、0・40ppm以上で継続すると認められるときは「重大緊急報」と警戒ランクが上がる。

 県内は南東部(春日部市や草加市など7市町)、南中部(さいたま市や川口市など10市町)、南西部(飯能市や川越市、所沢市、日高市など11市町)など8つの区域に分けられ、区域内の市町村の一つでも基準を上回ると、その区域全体に注意報などオキシダント濃度に応じて発令される。

 29年度、飯能市を含む県南西部に発令されたのはすべて「注意報」。6月20日、23日、7月3日、7日、8日の計5回発令され、オキシダント濃度が最も高かったのは7月8日の0・162ppmで、午後2時20分に発令、6時20分に解除された。県南西部については昭和60年以降、警報の発令はない。

 最近5年間の県南西部での注意報発令日数は、平成25年度9回、26年度11回、27年度7回、28年度1回。過去に、初回発令日が最も早かったのは昭和52年3月8日、最も遅いのは平成25年7月8日。