平成29年度中、飯能市が市民から受け付けた市内での大気汚染や水質汚濁など典型7公害等に対しての苦情件数は、前年度を14件下回る185件だった。近年の苦情内容の傾向として、適正管理されないまま伸びている空き地や空き家の雑草、野焼きなどの大気汚染、野良猫への無責任な餌やりなどが目立っている。

 昭和42年に制定された公害対策基本法では、事業や人の活動によって生じる大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭によって広い範囲で生活環境や人の健康に被害が発生するのが公害とされ、これらは総称して典型7公害と呼ばれている。

 過去の公害関係苦情件数は24年度271件、25年度260件、26年度185件、27年度193件、28年度199件。

 近年の傾向としては7公害の汚濁や振動、悪臭が減り、空き地の雑草繁茂、野焼きや落ち葉などの焼却といった大気汚染、野良猫への餌やりなどの訴えが増加している。29年度、市民からの雑草繁茂を指摘する苦情とその他の受付件数を合わせると100件を超え、全体の苦情件数の過半数を上回っている。

 公害別の主な苦情内容は、次のとおり。市の苦情受理日、発生地域、苦情内容の順。苦情内容の後のかっこ内は、市が行った苦情対応。

 【雑草】

 ▽平成29年4月17日(岩沢)=近所の空き家からの雑草が繁茂して困っている(所有者に対し文書による適正管理の指導を行った)▽9月1日(双柳)=隣の空き地の雑草がひどくて困っている(土地所有者を確認し、文書で土地の適正管理の指導を行った)。

 【騒音】

 ▽7月11日(八幡町)=マンションからの騒音が四六時中している(先ずは、マンションの管理組合へ相談頂くよう伝えた)▽平成30年1月11日(下加治)=建物のボイラーの騒音で眠れず困っている(建物の担当者へ事情を説明し、ボイラーの稼働状況の改善を図ってもらった)。

 【大気汚染】

 ▽平成29年5月18日(南)=隣人がプラスチックを燃やし、黒い煙が出て息苦しい(現地で違法焼却であることを説明するなど、野焼き行為禁止の指導を行った)▽9月27日(岩沢)=近所の畑で野焼きをしていて煙がひどい(苦情が出ているため野焼き行為の禁止を伝え、クリーンセンターへの搬入を依頼した)▽1116日(下赤工)=近所で落ち葉などを燃やし、洗濯物に臭いが付き困っている(現地で野焼き行為禁止の指導をした)。

 【悪臭】

 ▽9月15日(緑町)=隣家からのタバコの臭いが自宅に入り困っている(原因者に確認したところ、頻繁に喫煙していなかったがご配慮頂くよう伝えた)▽1110日(矢颪)=近所の工場から毎日のようにシンナー臭がする(作業工程で臭いが出てしまうとのこと。臭いの発生を抑えるなどの工夫を依頼した)。

 【水質汚濁】

 ▽平成30年1月18日(岩沢)=藤田堀の水が白く濁っている(現地でパックテストを実施し問題のないことを確認。渇水期で水が少ないことが原因と思われる)。

 【動物】

 ▽平成29年8月3日(南川)=野良猫に餌をやる人がいて糞尿に困っている(現地確認の上、ボランティアの方の協力のもと、不妊去勢手術を実施した)▽1019日(平戸)=近所で野良猫が多く見られ、増えてしまうのが心配(同)▽1215日(柳町)=野良猫の糞や鳴き声に困っている(自治会による猫対策会議に出席し、地域猫対策について説明した)。

 【害虫】

 ▽8月21日(岩渕)=付近のプレハブ小屋から蜂がたくさん出入りしていて危ない(所有者へ文書による指導をし、現地に注意喚起看板を設置した)。

 【その他】

 ▽9月14日(東町)=犬の散歩時にリードを外している人がいて危ない(巡視の結果、原因者が判明し、直接指導した)。