埼玉西部消防組合管内(飯能市、日高市、所沢市、狭山市、入間市)で、平成29年中に発生した火災総数は181件で、うち飯能市については21件と構成市中、最少だった。日高市は23件。何が原因で火災が起きたかを署別(飯能日高消防署、所沢中央消防署、所沢東消防署、狭山消防署、入間消防署)で見ると、全体のトップは39件で、21%を占めた「放火(疑い含む)」。飯能日高消防署が受け持つ飯能・日高市内での火災発生の最多原因は「たばこ」の10件で、これは5署全体29件の34%となり、群を抜いた。

 これら、火災発生統計事項は埼玉西部消防組合構成5市における消防力の現況と消防業務に関する基本的な事項を統計的に収録した「平成30年版消防年報」で報告されたもの。

 それによると、構成市別で火災発生数が最も多かったのは所沢市の66件で、全体の36%を占めた。次いで入間市の37件となり、以下、狭山市34件、日高市23件、飯能市21件の順。

 総数181件を火災種別に見ると、全体の5割強となった「建物火災」が99件で最多、「その他」62件、「車両火災」18件、「林野火災」2件と続いた。建物火災の発生数を構成市別にすると、多い順に所沢市37件、入間市26件、狭山市19件、日高市11件、飯能市6件。

 こうした火災による焼損棟数(全焼、半焼、部分焼、ぼや)は所沢市57棟、入間市35棟、狭山市24棟、日高市19棟、飯能市7棟の合計142棟となり、5市全体の損害額については約3億円に達した。罹災人員は180人。死傷者は5市全体で40人となり、狭山市で3人、飯能市で2人、日高市と所沢市でそれぞれ1人の計7人が命を落とした。

 原因別火災発生は、5署全体で最多が「放火(疑い含む)」の39件。以下、「たばこ」29件、「その他」26件、「こんろ(天ぷら鍋含む)」15件、「配線器具」11件、「電気機器」10件、「排気管」「火遊び」「たき火」各7件、「電灯・電話等の配線」6件、「ストーブ」5件、「焼却炉」「マッチ、ライター」各2件と続いた。

 これを飯能日高消防署管轄で見ると、5署全体の結果とは異なって「たばこ」を原因にした火災が10件で最上位。5署全体のたばこを原因とした火災件数は29件、狭山消防署と入間消防署6件、所沢中央消防署4件、所沢東消防署3件という中にあって、飯能日高消防署でのたばこ原因の火災発生数は、特に目立つものとなった。

 また、「たき火」を原因にした火災については、飯能日高消防署管轄では4件発生。飯能・日高地方の地域特性からか、狭山消防署2件、所沢東消防署1件のそれを上回った。

 平成28年の5市全体の火災発生件数は180件で、うち飯能市は23件、日高市は17件。29年は飯能市で2件減り、日高市については6件増えた。

 火災発生原因である「放火(疑い含む)」は、平成24年から5市全体で依然としてトップ。ただ、火災原因全体に占める疑いを含む放火件数の割合で見ると2429%、2527%、2629%、2724%、2825%、2921%と、やや減少傾向が見られる。