飯能市は、東吾野・西川・吾野小など市内4小学校で導入している「小規模特認校制度」を、来春開校する小中一貫校「奥武蔵創造学園」の奥武蔵小学校で実施するとともに、同学園の中学である奥武蔵中学校にも導入する方針。中学校への小規模特認校導入は、同市初となる。

 児童生徒が通学する学校について、通常は市教育委員会が定めた通学区域により指定されている。が、豊かな自然環境のもとに少人数の特徴を生かした特色ある教育活動に取り組む小規模特認校では、一定の条件(通学は保護者の負担と責任で行う、原則として1年以上の通年通学など)のもと、特別に他の通学区域からの就学が認められている。

 平成30年度、市内で小規模特認校制度を採用しているのは東吾野小(平戸)、西川小(長沢)、吾野小(吾野)、名栗小(上名栗)の4校。4校には飯能一小、加治小、加治東小、原市場小、富士見小、双柳小、美杉台小の通学区域から通学することができる。

 市は東吾野・西川・吾野小の3校を統合し、来年4月1日に新たな小学校を開校するとともに、3校統合に合わせ、吾野中学校と西川小の施設を活用して施設隣接型の小中一貫校を設置する。

 小中一貫校の通称は奥武蔵創造学園、統合小学校は西川小を使用しての奥武蔵小学校、中学校については西川小に隣接した吾野中を活用した奥武蔵中学校とすることが先に開かれた市教育委員会で承認されている。

 この奥武蔵小については、統合前の3小学校が小規模特認校制度の導入実績があるなどから、特認校制度を引き続き実施する。

 また、奥武蔵中にも同制度を導入する方針。実施されると、飯能市の中学校では初めてとなる。奥武蔵小、奥武蔵中での小規模特認校制度の実施は、市と市教委が策定した「奥武蔵小・奥武蔵中設置に係る基本方針」で盛り込み示済み。

 市教委は、奥武蔵小・中学校での小規模特認校の実施で、小中一貫校の教育を享受できる機会を広く提供し、小中一貫校への門戸を広げるとともに、児童生徒の増加につながるよう取り組んでいくとしている。

 小規模特認校制度の運用対象となっている4小学校のうち、8月1日現在、他通学区から特認校に就学している児童は吾野・名栗小で合計5人(東吾野・西川小はなし)。平成31年度開校の奥武蔵創造学園へ小規模特認校制度により就学する児童生徒について、市教委は市議会9月定例会閉会後の10月以降、市広報や市ホームページなどの媒体を使って市民周知する考え。