啓発チラシ等を手渡す駿大の防犯リーダー

啓発チラシ等を手渡す駿大の防犯リーダー

 「万引きをしない、させない、許さない」を合言葉に、駿河台大学の学生や、少年非行防止ボランティア、飯能署員などが連携し10日に、西武池袋線飯能駅ビル「西武飯能ペペ」で、店員などにチラシ等を配り、万引き防止を呼び掛けた。埼玉県警と県は、関係団体及び事業者と連携し「埼玉県万引き防止官民合同会議」を組織している。同会議は、7日から13日を「万引き防止週間」と定め、特に中日の10日を「万引き防止の日」に指定し、関係団体や市民とともに、キャンぺーン活動や、商店街のパトロールを集中的に実施し、万引きをはじめとした犯罪の起きにくい社会づくりを目指し取り組みを推進している。

 飯能署管内では、全刑法犯認知件数中、万引きが約1割を占めている。万引きがこれ以上に増えないようにするため、対策の一環として、市内を代表する大型商業施設で市の玄関口ともなっているぺぺ内で、駿大学生やボランティア、飯能地区販売防犯連絡協議会会員らと協力し、約20人が、店舗関係者や、駅利用者、買い物客などに、「万引きをしない! させない! 許さない!」という合言葉が書かれたチラシを封入したテッィシュペーパーを配り万引き防止を呼び掛けた。

 また、「自転車のルール知っていますか?」と書かれた啓発チラシ、「振り込め詐欺に注意‼」というシールを張った不織布クロスも同時に配布した。

 近年、自転車事故の多発が社会問題化し損害賠償額も自動車事故並みに高額化している事から、県は今年度から損害保険への加入を義務付けている。

 配布されたチラシには、「信号を守りましょう!」「一時停止は必ずしましょう!」など、6つの注意点についてイラスト付きで、事故を起こした際に適応される法規や罰則まで分かりやすく解説している。

 振り込め詐欺は、飯能署などで、新聞折り込みチラシの配布などにより積極的に啓発活動を実施しているが、犯罪集団は、次々新手の手法を駆使し被害撲滅には至っていない。啓発品を配り改めて買い物客らに注意を呼び掛けた。

 この日参加した駿大の学生は、飯能署から委嘱されている学生防犯リーダーのメンバー。防犯リーダーは、飯能署、駿大、市の3者が一体となって学生を犯罪から守り、安心・安全のまちづくりを目指した対策を効果的に推進するため平成年25年からスタートした。

 参加した防犯リーダー7人は、同大関係者の付き添いはなく、各個人で西武線飯能駅前交番内に集合。

 心理学部1年生の長谷川歩美さんは、「初めての(活動参加で)、交番入るのも2回目、すごく緊張しています。慌てず冷静に見回りをしたいと思います」と、緊張が隠せない面持ち。心理学部生、しかも1年生からの参加は珍しいという。長谷川さんは、少年犯罪やDV、性犯罪に興味があり、警察官を目指し、これから4年間掛けて心理学を学ぶという目標がしっかりしている。

 また、参加者の中で唯一の4年生だった神林翼さん(法学部)は、まさに就活中、埼玉県警か、地元の新潟県警が目標。

 「警察官志望で、地域貢献のボランティア活動がしたい、という思いで3年生から参加していますが、キャンペーンを通じて地域の人と触れ合い、お役に立てた、という実感が得られました」と、防犯リーダーの意義を語った。

 今回のキャンペーンには、埼玉県出身のマジシャン「からくりどーる」さんも参加。からくりどーるさんは、マジック界の直木賞と言われる「厚川昌男賞」を受賞している実力派。

 駅北口コンコースで、マジックを披露。その「オネエ言葉」も交えた軽妙なトークで進行するマジックの妙技に、足を止めて見入る人が次第に増え、キャンペーンを盛り上げた。

 活動開始前は、どの学生も緊張しきりだったが、からくりどーるさんのマジックに引き込まれる内に笑顔に変わり、ぺぺ内の店舗従業員や、買い物客らに啓発チラシなどを遠慮しがちに成りながらも手渡していた。