道路に面した加治中プール脇のブロック塀。後方は校舎(市教委名で「安全性確認中」の掲示が)

道路に面した加治中プール脇のブロック塀。後方は校舎(市教委名で「安全性確認中」の掲示が)

 大阪北部地震で大阪高槻市の小学校のブロック塀が倒壊、通学途中だった4年生女児が下敷きになって死亡した事故を受け、飯能市教育委員会が所管の小中学校を対象に行った独自調査で、プール脇の設置といった高槻市の小学校と類似したブロック塀がある学校は、加治中学校と飯能第一小学校の2校あることが分かった。

 市教委の学校施設のブロック塀緊急点検は、高槻小の事故が発生した翌日、今井直己教育長の指示のもと実施された。調査対象としたのはブロック塀のほか、ブロック造の構造物から延びる壁やブロック造の土留めの有無、状態など。

 同調査から、加治中と一小で、プールの脇に設置されているなど、高槻小と類似したブロック塀が確認された。ブロック塀の高さは加治中2・6メートル、一小2・35メートルで、2校とも現行の建築基準法で規定された高さ2・2メートルを超えていた。

 高さ2・6メートルの加治中のブロック塀は、校舎南側を東西方向に延びる道路の反対側にあるプールの西側、約9メートルの長さで設置。通行人などからプールの様子が見えぬよう目隠し的にプールと道路の間に設けられ、支える控え壁もなかった。一小の2・35メートルのブロック塀はプールの西側、講堂に沿ったところにあった。

 市教委は、類似ブロック塀を確認した独自調査とは別に、県からの「安全点検の実施」通知に基づいて翌20日にも、建築課担当職員とともに各学校に出向いて改めて調査を実施。調査内容は高さ2・2メートルを超える塀があるか、高さ1・2メートルを超える塀であって、塀を支える控え壁が設置されていながら、控え壁と控え壁の間隔が3・4メートルを超えているものがあるかなど。

 その結果、現行法で定められている高さ2・2メートルを超えているブロック塀がある学校は一小・加治小・原市場小・富士見小・加治東小の小学5校と加治中の計6校、控え壁の間隔が適合していない塀は一小・加治小・原市場小・富士見小・加治東小・双柳小・美杉台小の7小学校、一中・南高麗中・加治中の3中学校計10校だった。

 小中16校の校内でブロック塀は、プール外周や出入り口、機械室周辺などに集中し、他に学校敷地の境界に設けられている塀もあった。

 先月29日の教育委員会定例会で、教育総務課は2・2メートルを超えるブロック塀が設置されていた学校を「10校」、控え壁の間隔が適合していない学校については「11校」としていたが、その後、6校と10校に訂正している。

 市教委は加治中のブロック塀など、現地を視察し、対応策を関係各課と協議する。