飯能河原堰近くの公衆トイレ建設に伴って出た地中埋設物を視察する経済建設委の面々(下畑のクリーンセンターで)

飯能河原堰近くの公衆トイレ建設に伴って出た地中埋設物を視察する経済建設委の面々(下畑のクリーンセンターで)

 飯能市議会の常任委員会、経済建設委員会(松橋律子委員長)は14日、6月議会への上程議案のうち、付託された請願含む30年度一般会計補正予算案の観光費関連議案や市道路線廃止議案など8件を審査し、いずれも可決した。「LGBTフレンドリーSAITAMA実行委員会」の齋喜逸江さん(坂戸市)ほか191名から提出された「飯能市における多様性を認めるための諸施策の実施に関する請願」についても、紹介議員となった栗原義幸議員(公明党)による説明後、質疑が行われ、採決の結果、全会一致で採択した。請願は22日の本会議でも採択される見通し。本会議で採択された請願は、市執行部に回される。

 委員会のメンバーは、松橋委員長、関田直子副委員長、新井重治委員、平沼弘委員、金子敏江委員、加涌弘貴委員の6人。

 午前10時、市役所5階委員会室での開会後、休憩に入り、廃止対象となっている双柳や芦苅場、永田地内の市道路線を現地視察。また、大河原地内への観光公衆トイレ建設に伴って見つかり、クリーンセンター(下畑)で保管されている地中埋設物(ごみ)について、担当部署である産業環境部の説明を受けながら、どのような物なのか確認した。

 地中埋設物は飯能河原の右岸、堰付近で進められている観光公衆トイレ整備に伴う汚水送水のための3月12日の管きょ敷設工事中に、掘削した市道の地中から見つかったもの。

 市によると、埋設物の総量は約50立方メートルで、土にビンやカン、ビニールなどが混じっていた。市はこの地中埋設物の処分手数料として300万円を、30年度一般会計補正予算(総額277億720万8000円)に盛り込んだ。

 現場から資源循環推進課の職員によって、クリーンセンターに運び込まれた埋設物はシートに包まれて屋外と、施設内の2か所に分散保管。経済建設委の視察では屋内のみシートの一部を捲って公開されたが、埋設物のほとんどは黒土で占められ、製造年月日不明の古いサラダ油の空きビンや、菓子を包装していたと思われるビニール製のような空き袋が混在していた。

 午前中の視察後、委員会審査は午後1時から再開。付託案件で最も委員質疑が集中したのは、産業環境部を説明者にした補正予算の地中埋設処分費。金子委員、新井委員、平沼委員が質問し、特に金子委員については、予算の積算根拠を中心に埋設物発見後の議会対応など20回近くにわたって細かく質問した。

 金子委員の①手数料300万円の支出先②300万円の内訳③処分費20万円の算出根拠④汚染物調査20万円の算出根拠についての質問に、市は①元請け業者に処分を依頼する②処分費が20万円、運搬費用が99万円、廃棄物の汚染の調査が20万円。これに諸経費③(地中埋設物の量は)50立方メートルあるので、単価としては1立方メートルあたり4000円で20万円④処分場(寄居町)で調査をしてもらい水銀、カドミウム、ヒ素、ベンゼンなど24項目で調べる。24項目の調査で20万円──などと説明した。

 この大河原観光公衆トイレ新築工事については、地中埋設物が出たことに加え、積雪による計画地での樹木の抜根作業の遅れ、盛土作業などによって3月30日までの工期が遅延。同月19日に請負業者から工期延長願いが提出されたことから、市は23日にこの工事を事故繰越とすることで事務を進め、工期を30年6月15日までとする変更契約を行った経緯がある。

 12日の6月議会本会議の議案質疑でも、地中埋設物問題は取り上げられ、青田精一産業環境部長は「原因者の特定はできないのか」とする議員の質問に、「そもそも、誰がそこに捨てたのか、発見されてから資源循環推進課、環境緑水課と調整しながら、古い文章の確認をしたが見つからない」と答弁している。