商工会館の建て替えに伴い、設計者を公募型プロポーザルで選定している飯能商工会議所(矢島巌会頭)は6月12日、一般公開(一部除く)による2次審査会を同所で開く。3階ホールを会場に、午前10時から。傍聴者の定員は特に設けられていない。1次審査会は今月11日に開会済み。

 飯能市を含む県内と東京都内合計40社の応募の中から、5月11日の1次審査会(非公開)を通過した5社が、2次審査会に臨む。5社の名称等は公表されておらず、地元飯能の設計業者が含まれているかどうかも不明。

 2次審査会では、1次審査で選定された5社による技術提案書に関する公開プレゼンテーション、公開ヒアリングを行い、その後の審査及び評価については非公開扱いで、受注候補者1社及び次席者1社が選ばれる。

 新商工会館建設工事の設計業務などを受注するための2次審査で、5社は新商工会館について地元西川材を活用して建設することを前提に、木材建築の新技術として期待される「CLT」をどう活用し、建物の機能や西川材の流通実態などを踏まえた実現性、経済性の高い木造または木質系建物を設計するための設計体制や構造、工法などについて提案する。

 CLTは、直交集成材と呼ばれる注目の集成材。木の繊維方向が従来の集成材のように平行ではなく、直交しているので強度が安定していると言われている。

 また、審査会では建設コスト、ランニングコスト、工期についての提案のほか、新商工会館は中心市街地にあり、多くの人が集まることから、▽地域商工業振興の拠点▽観光振興の拠点▽西川材振興の拠点▽交流・コミュニティの拠点といった4つのコンセプトについても提案する。

 1社あたりの持ち時間は、プレゼンテーションが20分以内、ヒアリングが10分程度。説明者は総括責任者を含めて3人まで。順番は提案書の受付順となる。

 審査結果については、2次審査参加者全員に6月中旬までに通知され、商工会議所は受注候補者と6月下旬に業務契約を結ぶ。

 今回、商工会議所は西川材使用建築物の先進的モデルを実現するなどとした新会館建設の目的を実現するため、入札方式ではなく提案能力があり、技術力の高い業者から広く作品を募る公募型プロポーザルを導入。

 公募型プロポーザル実施要領で会議所が業者に委託する業務は、新会館の基本設計、実施設計、工事監理。約904平方メートルの敷地に、木造または木質化した構造で延床面積1000平方メートル以下の建物を建設するもので、履行期間は契約締結日から平成32年3月31日まで。

 受注候補者の特定にあたって、商工会議所が設置した審査委員会のメンバーは次のとおり。敬称略。

 ▽審査委員長=三井所清典(日本建築士会連合会会長、(株)アルセッド建築研究所代表)▽委員=山辺豊彦(日本建築構造技術者協会関東甲信越支部顧問、山辺構造建築設計事務所代表)、安井昇(NPO法人木の建築フォラム理事、桜設計集団一級建築士事務所代表)、田島慎司(飯能市建設部参事兼建築課課長)、加藤義明(飯能商工会議所副会頭、飯能商工会議所会館建設特別委員会委員長)