湯本署長(右)から高齢者交通安全声掛け隊の委嘱を受ける会員

湯本署長(右)から高齢者交通安全声掛け隊の委嘱を受ける会員

 飯能署管内(飯能・日高)の交通安全推進を図る飯能地方交通安全協会(金子堅造会長)の平成30年度定期評議員会(総会)がこのほど、ヘリテイジ飯能で開かれ、平成29年度事業報告、30年度事業計画などの承認、退任者表彰、交通功労者表彰が行われたほか、高齢者の交通事故防止を目的に飯能署が関係団体の協力を得て実施する「高齢者交通安全声掛け隊」への委嘱状交付が行われた。

 同署管内の平成29年中の交通事故は、総件数3266件で前年比37件増、人身事故507件(66件増)、物件事故2759件(29件減)、死者6人(3人減)、負傷者625人(85人増)で、人身事故、負傷者数が増加し、死者数、物件事故は減少した。死亡事故6件については、いずれのケースもバイクまたは自転車の二輪車が関係しているという特徴があった。

 同協会では、死亡事故対策として、国道299号線をはじめとした主要幹線道路の速度抑止対策、はみ出し禁止対策に加え、自転車、子ども、高齢者に対する交通事故防止対策が喫緊の課題とし、交通事故を1件でも減らし、安全で安心して暮らせるまちづくりに向け、今年度も交通安全関係機関、団体との連携を図り、交通事故防止対策を積極的に進めるとしている。

 今年度の主な推進事項は、「交通道徳の普及高揚」として①各事業所、団体等の運転者を対象とした交通安全教室を積極的に推奨②各自治会の協力を得て、自治会員に対し交通事故防止に関する映画観賞及び交通安全講習会を開催③老人会などの協力を得て、高齢者に積極的に交通安全教室へ参加してもらい、実体験を通して交通事故防止意識の普遍化を図る④各幼稚園、小・中学校、高校において道路の正しい横断の方法、自転車の正しい乗り方、マナーについて実技を中心とした安全教室を開催する⑤各種安全教育資料を購入し、これを活用した幅広い安全教育を推進する⑥児童、生徒から交通安全ポスター、交通安全作文を募集し称揚して交通安全意識の普及高揚を図る⑦交通安全教育用DVD等を購入し、講習会、安全教育等で活用する。

 「交通事故防止のための広報活動及び啓発活動」として、①春夏秋冬、年末年始の交通安全運動期間中、広報車を使用して広報活動を実施する②各種キャンペーン、街頭指導及び広報等、あらゆる機会を通じて交通安全活動を積極的に実施する③懸垂幕、横断幕、立看板及びポスターを掲示し、交通安全意識の普及高揚を図る④事業所、各種団体の協力を得て、ヘルメット、シートベルト、チャイルドシートの正しい着用を積極的に推進する。

 「交通安全施設の整備充実」として、交通事故多発地点(区間)、その他交通危険個所に立看板、のぼり旗、赤色回転灯を設置する他、道路標識、道路標示の清掃等を行い交通安全施設の整備充実に努める──など。

 また、重点実施事項として、交通安全街頭活動、各種イベントでの広報活動を通じ、▽子どもと高齢者の交通事故防止活動の徹底▽歩行者、自転車利用者の交通事故防止の推進▽飲酒運転等悪質・危険な運転の追放▽交通安全教育指針に沿った交通安全教育の推進▽全ての座席のシートベルト・チャイルドシートの正しい着用の徹底──を呼び掛ける。

 総会では各議案の承認後、退任者表彰、交通功労者表彰が行われ、功労者表彰では交通安全活動に長年、献身的に携わってきた佐藤文憲さん、吉田健治さん、駒井秀治さん、瀧澤安雄さんの4人に表彰状が贈られた。

 また、会員15人に委嘱状が交付された「高齢者交通安全声掛け隊」は、高齢者の交通死亡事故が増加傾向にあることから、街頭などで高齢者に対して交通安全に関する声掛けを積極的に行うことを目的に、飯能署が交通安全協会、飯能・日高の交通指導員、交通安全母の会、地域交通安全活動推進員などを対象に委嘱するもの。

 飯能署の湯本賢署長は、「交通死亡事故では一昨年は9名、昨年は6名、本年は既に1名の方が亡くなっている。交通事故の主な原因は、前方不注視や、歩行者妨害、一時不停止、信号無視といった交差点関連の各種違反、そして速度超過。また、近年は特に高齢者の交通事故が増えている。声掛け隊の方々には、我々とともに高齢者に対して、高齢者の事故の特徴や防止対策を伝える運動を繰り広げて頂き、事故を1件でも減らしていきたい」と述べた。

 同協会の金子会長は「会員の皆さんは日頃、交通安全のため本当に一生懸命やって頂いている。今年度も交通安全機関、団体との連携を密にし、交通事故防止対策を積極的に進め、古い歴史と伝統のあるこの素晴らしいまちから悲惨な交通事故を無くし、安心安全で明るいまちを実現するため、積極的に事業を推進したい」と話している。