80万人目の飯村さん(右)と、尾崎館長

80万人目の飯村さん(右)と、尾崎館長

 今年4月リニューアルオープンした飯能市立博物館「きっとす(飯能市飯能、尾崎泰弘館長)」の累計来場者数が12日、80万人を突破した。平成2年に旧郷土館として開館してから28年目での達成。

 同館は、2年4月、地域の歴史、民俗、考古の3分野の歴史展示中心の博物館として「飯能市郷土館」の名称で開館。今年4月、従来の郷土館に自然博物館としての機能を加えるとともに、明治以降を中心に歴史展示の充実も図り博物館に生まれ変わった。都市回廊空間の中核施設としてのビジターセンター機能も期待されている。

 愛称「きっとす」は、リニューアルを記念し市民の一般公募から選ばれた。意味は、ムーミン童話の作者トーベ・ヤンソンの故国フィンランドの言葉で、「ありがとう」を意味する「kiitos(キートス)」をベースに、飯能の自然・歴史及び来館者への感謝を表現した造語。「木とすむ」「木の文化を未来・子どもにトスする(つなげる)」と言う意味も込められている。

 同館の入場数が最も多かったのは6年度の3万9506人で、年間3万人前後の来館者数がコンスタントにあり、5年度に10万人を超え、19年度に50万人に達し、26年度に70万を突破。昨年度は、リニューアルのため開館日数が51日に留まったため来館人数は4846人だったが、29年度までの郷土館としての累計入場者数は79万3171人を数え、80万人越えは時間の問題だった。郷土館としての1日の平均入場数は約90・5人。

5月11日までに、累計入館者数が79万9946人(博物館として累計6775人・1日平均188・2人)に至り、12日の80万人到達が確実となったため、同館では、「祝入館者80万人達成!」などと記された掲示物を用意し、その時を待った。

 この日の54人目、累計80万人目の来場者となったのは、東京足立区在住の大学生4年生、飯村美晴さん。午後1時頃の事だった。

 飯村さんは、指導教授が主催する団体と同館の共同調査に参加するため来館。卒業論文のテーマは企業博物館などについてで、現在調査研究中。

 同館の尾崎泰弘館長から、記念品として西川材製のマグネットとカード立て、「飯能市立博物館展示ガイドブック」を贈られた飯村さんは、「初来館で80万人目になるとは思っていませんでした。研究対象の博物館の記念すべき瞬間に立ち会う事ができ良い思い出になります。西川材の記念品と内容の充実したガイドブックまで頂きうれしい」と、思わぬ幸運を喜んだという。

 また、尾崎館長は、大学や館外の団体と協力しながら、所蔵資料の調査研究、展示を実施していきますが、こうした機会に若い世代の来館者増につながれば、と期待しています。6月には、駿河台大学メディア情報学部の学生たちによる実習展示も考えています、という趣旨のコメントを発表。来館者を幅広い年齢層に広げていく事を目指している。