飯能市の人口(外国人含む総人口)が、3月1日現在で7万9946人(男4万27人、女3万9919人)と、8万人を切った。4月1日でも7万9902人となり、さらに44人減少している。自然動態の死亡者数が平成23年から毎年のように800人を超えているのが主因。26年に大久保勝市長を本部長にした人口問題対策のプロジェクトチームの立ち上げによる施策の推進が奏功してか、27、28、29年と3年続けて市内転入者が転出者を上回っているが、市政上の最重要テーマである「1丁目1番地」の人口減少問題にブレーキをかけるまでには至っていない。

 平成20年から29年(各年1月1日現在)までの地区別人口の推移をみると、減少しているのは、2万1943人から2万1683人(260人減)の飯能地区、1万6764人から1万6526人(238人減)の精明地区、3007人から2249人(758人減)の南高麗地区、2696人から2093人(603人減)の吾野地区、2363人から1889人(474人減)の東吾野地区、9020人から7438人(1582人減)の原市場地区、2422人から1923人(499人減)の名栗地区のいずれも山間5地区。

 逆に増加しているのは、加治と美杉台の2地区で、加治地区は1万9837人から1万9993人(156人増)、美杉台地区は5009人から6499人(1490人増)に増えた。美杉台地区については、クリーンセンターの県道を挟んで反対側などの街区で住宅の新築が目立ち、宅地分譲も進んでいることから、この傾向は続くものと見られ、明るい材料。

 飯能市政上、人口が最も多かったのは、名栗村と合併した17年当時の8万4982人。合併前の飯能単独では、8万3186人だった13年が最高。

 17年の市町村合併で人口は盛り返したものの、翌年から再び減少に転じ、以降、回復基調を見せないまま、0・1%から最大0・7%の間の割合で毎年減少し続けている。

 29年には、人口増加の上り調子真っただ中だった8年と同レベルにまで下降。今年に入って、2月に8万14人(男4万71人、女3万9943人)となり、3月に入ると7万9946人と、ついに8万人の大台を割った。年度が切り替わった4月1日には7万9902人(男4万人、女3万9902人)とさらに減少し、新年度のスタートに影を落とした。

 19年から29年までの出生数は、22年の585人をピークに全体的に右肩下がり。一時、27年に500人を超えたものの、28年456人、29年461人と動きは鈍い。

 人口減少は、地域コミュニティの弱体化や地域経済の低下などが懸念される。市は28年度から37年度までの市のまちづくり指針である「第5次総合振興計画基本構想」で、計画最終年度の目標人口を8万人と設定しているが、達成へ向けての道のりは険しそうだ。