米空軍輸送機オスプレイが在日米軍横田基地(東京都福生市など)に当初の予定から、今年夏に前倒しして配備されることを受け、同基地の飛行航路に位置する飯能・日高・入間市の3首長は6日、「地元自治体に説明もなく、唐突に正式配備の発表がなされたことは遺憾である」などとする市民へ向けての見解を報道機関やホームページで発表し、抗議の姿勢を示した。

 飯能など関係市は、オスプレイの横田基地配備について、国の責任で運用など安全性を関係自治体や市民の理解が得られる説明を行うよう、昨年5月に北関東防衛局長や埼玉県基地対策協議会を通じて防衛省などにも要望を行っている。オスプレイ配備で統一の見解をそれぞれの市民向けに発表するのは、今回が初めて。

 大久保勝飯能市長、田中龍夫入間市長、谷ケ﨑照雄日高市長の見解では、「オスプレイの安全性に対する市民の懸念が払拭されていない現段階で、地元自治体に担当者から直接かつ詳細な説明もなく、唐突に横田基地への正式配備の発表がなされたことは、誠に遺憾」と強い姿勢を見せ、それぞれの市域が横田基地の滑走路の延長上にあることから、「市民は常に安全への危惧を感じている」と憂慮した。

 沖縄以外の在日米軍基地にオスプレイが配備されるのは国内で初めてだが、飯能市上空では、訓練などで横田基地に立ち寄る同機の飛行が平成26年から確認されている。今後、同機が横田基地に配備、本格稼働すると、飯能や日高市上空の飛行回数が大幅に増加することが予想される。

 3首長はまた、見解の中で「自治体の長として市民生活の安全・安心を守るという立場から、防衛省などに対して市民への十分な説明責任を果たすこと、オスプレイの安全性に関する正確な情報提供を行うよう強く求めていく」と強調している。

 横田基地への前倒し配備は、基地周辺住民に波紋を広げており、飯能市議会の共産党(金子敏江、滝沢修、山田利子、新井巧議員)は9日午後、オスプレイ配備撤回を国に要請することを市に求める要望書を大久保市長に提出することにしている。

 5日、オスプレイ5機が横浜市神奈川区の米軍施設を離陸、横田基地に到着している。これは訓練による一時的な立ち寄りという。