親子の交流や子育て相談の拠点 子育て総合支援センター「ぬくぬく」

竣工式後、施設内を見学する関係者

 日高市が総合福祉センター高麗の郷内に整備を進めていた子育て総合支援センターが完成し、20日に竣工式が行われた。同センターは就学前の児童とその保護者を対象とし、親子の交流の場や子育て情報の提供、子育てに関する相談、保育や子育てに関する必要な支援の案内、発達が気になる子の育児相談や支援などを行う。延床面積は建物内447平方メートル、外庭部分252平方メートルの計699平方メートル。愛称は市民から募集を行い「ぬくぬく」に決定。オープンは4月1日。

 デイサービスセンターとして使用していた高麗の郷1階東側を改装した子育て総合支援センターは、県産材を多用し、主に教室などを開催する「アクティブルーム」、児童の遊び場、保護者の育児相談などに活用する洋室、和室の「プレイルーム」をはじめ、ゴムチップの築山やウッドデッキのある「ガーデンスペース」、絵本や紙芝居を楽しめる「親子図書室」からなり、子どもたちの遊具や「ボールプール」「らくがき黒板」などが設置された。

 愛称募集には207件の応募があり、「木のぬくもり、おひさまのぬくもりに包まれて、ここで過ごす親子が“ぬくぬく”と温かい気持ちになり笑顔で過ごせるように」との願いから、「ぬくぬく」の名が選ばれた。

 竣工式には、市関係者や市議をはじめ、設計・施工業者、子育て支援団体、施設のアイデアを出し合った市民ワークショップのメンバーなどが出席し、谷ケ﨑照雄市長が挨拶した後、森崎成喜市議会議長、小谷野五雄県議が施設の完成を祝福。看板の除幕や愛称命名者への記念品贈呈、施設の内覧などが行われた。

 谷ケ﨑市長は「この場所はデイサービスセンターとして約20年活用してきたが、現在では日高のあちこちにデイサービスセンターができたことから、日高の将来を担う子どもたちのための施設として、新たな活用を図りたいと、関係者の方々にご理解とご協力を頂いた。施設を作る際、私からは木を使って欲しいと注文した。あとは市民ワークショップでアイデアを出して頂いた。“ぬくぬく”という愛称の通り、木のぬくもり、人のぬくもり、温かみのある施設として、皆様に親しんで頂けたら」などと述べた。

 愛称命名者として谷ケ﨑市長から記念品を受け取った同市栗坪の比留間千尋さん(26)は、1歳の長男を連れて竣工式に出席。「愛称には、ぬくもりの溢れる施設になって欲しいとの願いを込めました。私も子どもと一緒にたくさん施設を利用し、お母さんたちと、悩みの相談や情報交換を通じて交流を深められたら」と笑顔を見せた。

 開館時間は午前9時から午後5時まで。休館日は第1・3土曜日と祝日。

 1日はオープン記念として午前9時からテープカットを行い、バルーンアートや親子でリズム遊びなどのイベントを行う。