5度目の甲子園めざし結束 聖望野球部後援会が発足

後援会発足式で紹介を受ける役員たち

 夏の全国高等学校野球選手権で8強、春の選抜高等学校野球選手権で準優勝するなど甲子園に過去4回出場し、強豪校として活躍する聖望学園高校野球部の後援会がこのほど発足し、マロウドイン飯能で発足式が行われた。野球部OBやその保護者が中心となり、市民に広く呼びかけて野球部への支援の輪を広げていこうというもの。会長には、平成15年に2度目の甲子園(夏・85回大会)に出場し8強入りした21期生の保護者・前川元さんが就任し、発足式には、役員関係者をはじめ、聖望学園の粂井豊理事長、野球部の岡本幹成監督、来賓として大久保勝市長、野田直人市議会議長、大塚拓衆議院議員、内沼博史県議など80人を超える人々が出席した。

 聖望学園は、甲子園へ夏に3回(平成11年・81回、15年・85回、21年・91回大会)、春に1回(平成20年・80回大会)の計4回出場を果たしており、近年は甲子園にはあと一歩届かないものの、夏の県大会で準優勝2回、関東大会出場2回など活躍。プロ野球選手として、初の甲子園出場メンバーで昨年9月に2000本安打を達成した鳥谷敬(阪神)を筆頭に、門倉健(中日・近鉄・横浜・巨人)、小野公誠(ヤクルト)の3人を輩出している。

 後援会発足式では、はじめに役員紹介が行われ、会長に就任した前川さんは「後援会の大きな目的は2つ。一つは野球部への経済的な支援。これまで野球部を応援する組織として、OB・OG会と現役の選手の父母による父母会の2つを中心に支援を頂いていた。聖望出身の方々や市民の皆様など野球部を応援している方々は他にも大勢いる。そうした方々にもご協力頂き、経済的な支援を更に充実させていきたい。2つ目は、今後の野球部の課題の解決への協力。岡本監督が指揮を執り32年目を迎えるが、いずれは後継者に引き継いでいかなければならない。そうした際に、後援会が野球部や監督を助け、スムーズな運営に協力していけたら」などと挨拶し、広く支援を呼びかけた。

 野球部の岡本監督は、「野球部の指揮を執らせて頂き今年で32年目になります。夏の甲子園、春の選抜、国体出場など選手のおかげで色々な事を経験させて頂いた。高校野球の監督としては幸せ者と思っている。私も57歳になり、あと3年で還暦を迎える。やり残したことは何かを考えた時、野球部を側面から応援して頂ける組織がないというのが心残りだった。後援会の発足により、若い世代へバトンタッチしていく時のバックアップをして頂けたら。もう一度甲子園に出場して、いい形で次の世代に引き継いでいくことが私の最後の夢と思っている」などと述べた。

 その後、大久保市長、野田市議会議長、大塚衆議院議員、内沼県議から後援会発足を祝い、甲子園出場、全国制覇へと聖望野球部の一層の活躍を願うエールが贈られ、聖望学園の粂井理事長は「後援会発足により、さらに野球部が活躍し、飯能に聖望ありと全国に名を轟かせられるように、どうぞよろしくお願いします」と述べた。

 乾杯後、会場には甲子園初出場時の映像が上映され、出席者は当時を振り返りながら親睦を深めた。

 聖望学園後援会役員は次の通り。敬称略。

 ▽相談役=宮岡福司、杉山隆夫、柿沼英二、小谷野和則▽会長=前川元▽副会長=前島久尚、大野厚哉▽幹事長=小野公誠▽幹事=大窟昇、宮崎広春、松本孝、西野能生、山下重和▽事務局=表隆則、守真基▽会計=五十嵐紀也▽監査=岡部素明

 後援会では、市民への会費・寄付金の協力を呼びかけている。詳細は聖望学園野球部ホームページseibo-baseballclub.jimdo.comへ。