平成23年3月11日に発生した東日本大震災から丸7年を迎える11日、飯能市の中央公園を主会場に第7回「震災復興元気市」が開催される。午前10時から午後3時まで。「飯能から元気を届けたい」との思いで震災の翌年から始まった元気市の会場では、被災地の東北地方をはじめ飯能周辺のグルメや物産販売、各種団体のステージ発表などで活気づける。また、震災で津波被害に遭い、飯能市坂石町分の法光寺(大野文敬住職)が預かっている宮城県名取市閖上(ゆりあげ)の東禅寺の梵鐘が会場に設置され、犠牲者の鎮魂供養のための鐘を鳴らすほか、震災発生時刻の午後2時46分には関係者、来場者が黙祷を捧げる。

 会場には被災地を中心に福島、宮城、岩手、茨城、新潟、長野、熊本から商工会議所や商店、団体などが出店し、ホタテやウニ、干物、カマボコなどの海産物を並べるほか、飯能・日高や西武鉄道沿線のご当地グルメなどが出店し来場者の食欲を満たす。

 市民会館大ホールでは近隣のよさこいグループが集結する「チャリティよさこい」、小ホールでは被災地応援チャリティーコンサートを開催。市民会館西側駐車場では「防災・安全を考える」をテーマに航空自衛隊、警察、消防による車両展示が行われる。また、野外ステージでは市民グループの発表や子どもたちに人気のマスコットキャラクターが登場し、会場を盛り上げる。

 市民会館前庭には震災で津波被害に遭った名取市閖上の東禅寺が所有していた梵鐘を設置。東禅寺は震災で津波に遭い、本堂がほぼ全壊。梵鐘はがれきの中から見つかり、同寺の三宅俊乗住職と大学時代の同級生だった法光寺の大野住職が梵鐘を保管。東禅寺は昨年末に本堂の再建を果たし、梵鐘は今回の元気市を最後に同寺に返還されるという。

 鎮魂供養復興祈願として来場者に鐘をついてもらい、震災が発生した午後2時46分には鐘を合図に、会場全体で黙祷を捧げる。

 このほか、会場近くの観音寺で鎮魂供養復興祈願と被災地物産販売、大通り商店街の飯能小町公園で朝市、銀座商店街で「100円商店街」などが行われる。

 元気市をPRするポスターの絵は、津波に耐え残った岩手県陸前高田市気仙町の「奇跡の一本松」をモチーフに、飯能市在住のアニメーション映画の美術監督として知られる山本二三さんが手掛けた。

 元気市実行委員会の金子賢造委員長は「飯能から被災地へ元気を届けたいという思いで始まった元気市も皆様のおかげで7回目を迎える。被災地の復興は進んでいるが、現地に足を運ぶとまだまだという印象を受ける。震災を忘れず、楽しい行事を通じて東北も飯能も活気づくことを願っている」と話し、来場を呼びかけている。