「室(むろ)」と呼ばれる地下室で栽培される日高のウド

「室(むろ)」と呼ばれる地下室で栽培される日高のウド

 日高市で、特産品の一つ「ウド」が旬を迎えている。市内で生産されるウドは「軟白ウド」と呼ばれ、春から夏にかけて畑で育てた根株を晩秋に「室(むろ)」と呼ばれる地下室に植え付け、光を避けて栽培。純白で香りが高く、山ウドに比べアクが少ない、やわらかく茎や皮まで全て食べることができるのが特徴だ。市は多くの市民に地場産のウドについて知ってもらおうと、広報紙などを通じて生産方法や食べ方などを紹介。3月には小学生を対象に「室」の中を見学する体験教室も行われる。

 日高で生産されるウドは、前年に掘った根株を春に畑に植え、秋まで栽培。花が咲き終わり葉や茎が枯れ始めた頃、根株を掘り上げ、地下約3・5メートル、四方に約4メートル掘られた「室」へ運んで植える。光や風を避けた環境で18~20度の温度に保ち、3、4日おきに散水。70~80センチに丈が伸びたら収穫となる。収穫期は1月から4月頃まで。

 市内では関東ローム層の土壌が地下の「室」作りに適していることなどから昭和30年代頃から栽培が盛んになり、現在は9軒の農家が生産。生産者によると今年は根株の状態が良く品質も良好という。

 日高産のウドは京都の高級料亭などで需要が高く、収穫したウドの大半は関西方面へ出荷されるが、地元では農産物直売所などで購入することができる。

 炒め物や酢味噌和え、天ぷら、サラダなど様々なメニューに活用できる。生のまま食べてもアクはほとんど感じられず、生食ではシャキシャキとした歯ごたえ、火を通せば柔らかな食感を楽しめ、採れたての旬の味を求めて直売所を訪れる市民も多い。

 市内ではJAいるま野の農産物直売所のあぐれっしゅ日高中央(猿田77-1)、高萩南農産物直売所(中沢189-1)で販売されている。

 市や農業関係者で構成される市農業後継者対策協議会は、子どもたちに「室」の中でのウドの栽培の様子を見学してもらい、地元の特産品に関心を持ってもらおうと、下大谷沢のサイボクハムと協力し、市内小学生を対象にした「うどむろ体験」を3月4日・17日に開催する。