会員事業所の発展を願って鏡割りを行う関係者

会員事業所の発展を願って鏡割りを行う関係者

 日高市商工会(猪俣利雄会長)の平成30年賀詞交歓会が12日、同市下大谷沢のレストランサイボクで開催され、会員の市内商工業者や市関係者など200人を超える出席者で賑わった。猪俣会長は、企業の倒産や後継者不足による廃業などが目立つ現状にあって、同商工会の会員企業数は16年連続で純増し過去最高の会員数を記録しているなどの明るい話題に触れ、事業継承や災害対応などに重点を置き「会員事業所に寄り添いながら、積極的に新しい事業に取り組んで参りたい」と抱負を述べた。

 会長挨拶に続いて谷ケ﨑照雄市長、森崎成喜市議会議長、小谷野五雄県議、大塚拓衆議院議員が新年の幕開けを祝い、来賓紹介後には地酒「高麗王」で鏡開きを行い、日本政策金融公庫川越支店の山﨑郁夫支店長の音頭で乾杯。出席者たちはテーブルを囲んで親睦を深めた。

 会場では、新規会員事業所の紹介や飯能市茜台に練習拠点を構え女子サッカーなでしこリーグで活躍する「ちふれASエルフェン埼玉」の紹介が行われ、日高市出身の永島自然(さら)選手らが応援を呼びかける一幕もあった。

 挨拶で猪俣会長は「県内の昨年の倒産件数は8年ぶりに増加し、特に小規模事業者、中でも建設業、サービス業、製造業の倒産が増えている。商工会の7~8割がそういった分野の企業であり、我々も危惧している」とする一方、「商工会の会員数は1399人と過去最高となり、充足率も80・5%以上。昨年は貯蓄共済の加入件数が全国で3位となった」と紹介。

 災害対応として新商工会館を拠点に推進しているBCP(事業継続計画)について、「昨年は台風による大雨災害があり、初めて安否確認の一斉メールを登録会員に送った。2件の浸水の報告を受け、すぐに職員を派遣し、市の危機管理防災課に速やかに連絡を取った。また、帰宅困難などの際に会員企業を支えようと商工会館に一時避難場所を作れるよう約20人分の簡易宿泊用段ボール製ベッドなどを準備している」。

 また、昨年1年間で廃業を理由に商工会を脱退した事業所が50社以上あったことから、円滑な事業継承を重視し、「次の経営者になる方々に経営を学ぶきっかけを作ろうと、若手経営塾“ネクスト”を行っており、昨年で4期を終え、延べ100人の卒業生が誕生した。今月からは女性版の“ネクスト・レディ”もスタートする」。

 さらに「ミニM&A、“結び事業”として、やめていくのは惜しい、日高にあって欲しいという会社を異業種の方に引き継いで頂く取り組みを進めたい」などと述べ、今後も新たな事業に積極的に取り組むため、一層の協力を呼びかけた。

 谷ケ﨑市長は、商工会のこうした取り組みを高く評価し、「ますます全国に知られる商工会になって頂きたい」と激励。

 市の取り組みの一端として、子育て応援、子育て支援について、「市の待機児童は現在ゼロだが、4月から認定こども園が市内に開園する。66人の定員が増えるので、働く方にとってはますます良い環境になると思う。また現在、高麗の郷(福祉センター)を改装して子育て総合支援センターを建設しており、4月にオープンする」。

 住環境整備として「市民が待ちに待った新飯能寄居線(県道)の整備については、小谷野県議、大塚代議士に予算獲得に大変尽力頂き、今年の12月に開通できたらと思っている。市発展のために有効に使っていきたい」と説明。

 「詩人の室生犀星が100年前、“ふるさとは遠きにありて思ふもの”という詩を書いた。詩の内容とは違うが、今はふるさとを選べる、自分のふるさとは自分で見つけるという時代になった。ふるさととして日高を選んで頂けるような施策を進めていく必要がある」として、「戌年になぞらえ、オンリー“ワン”のふるさと日高を皆さんと力を合わせて作って参りたい」と述べた。