同窓会さながらに記念写真(飯能)

同窓会さながらに記念写真(飯能)

友人と談笑しながら会場へ向かう新成人(日高)

友人と談笑しながら会場へ向かう新成人(日高)

 

 20歳を迎えた新成人の門出を祝福する成人式が7日、飯能・日高でそれぞれ行われた。この日は晴天に恵まれ、両市の会場周辺には振袖やスーツ姿の新成人が晴れやかな表情で集い、仲間同士、カメラやスマホで撮影し合う姿が見られた。式典では市長らが市の将来を担う新成人に祝福や激励の言葉を贈り、新成人の代表者が壇上に立ち、家族や周囲の人々への感謝、大人としての自覚や責任などについて決意を述べた。平成9年4月2日から同10年4月1日までに生まれた今年の新成人は、飯能が785人(男386、女399)、日高が511人(男270、女241)。

 ■「飯能の自然が好き」成人式も多国籍化

 飯能市では、会場の市民会館に616人の新成人が詰めかけた。代表して小峰正資さん、尾崎万葉さんが司会進行を務め、大久保勝市長が式辞を述べ、新成人の門出を祝福した。

 大久保市長は、「今年、ムーミンのメッツァが誕生する。一人になるときもきっとあるが、ムーミンは人を応援し、人を大事にするところがあるという。人を応援し大事にすれば、きっと素晴らしい人生になる」と、新成人を激励した。

 新成人を代表して、中村翔さんと、小林日和さんが「二十歳のメッセージ」を発表。中村さんは、両親への感謝を述べた後、「教育関係の仕事につく事を目指している。飯能で学んだ絆の重要性を教育者として次世代に伝え、一人でも多くの生徒に力添えしたい」と決意表明。小林さんは、一度は諦めかけた警察官への夢を、周囲の支援で再挑戦し勝ち取ったエピソードを披露し、「警察官になりたいと言ってもらえる警察官となり、市民の安全安心を守りたい」と抱負を語った。

 会場の外は、旧交を温め合う新成人、家族、恩師らでごった返した。

 「教師の免許を取ろうと思っている。自然に囲まれた飯能でやりたい」(美杉台、中西幹太さん)、「東京の付属の病院で看護師になる。いつか飯能に戻って来られたら」(西中出身、白石(なな)さん)、「社会福祉士になるのが夢」(原市場中出身、田中恵さん)など、口々に夢や将来を語った。

 さらに、「実家が美杉台の朝日山平等院という寺だが、今は、写真を学んでいて写真を生業とした仕事に進むか決めていない」と、人生の選択に迷う新成人男性(美杉台小出身)も。

 そのほか、淡いピンクのチマチョゴリ姿が目立った全唯利さんや、スーツ姿が似合ったフィリピン出身の女性(西中卒業)など、飯能市の成人式でも多国籍化がうかがえた。

全さんは、「原市場に住んでいて飯能は大好きだが、成田空港のグラウンドスタッフに就職が決まっている。将来はオーストラリアかニュージーランドで暮らしたい」と、屈託なく語った。

 ■信用される大人へ 義務と責任胸に

 日高市では、ひだかアリーナを会場に、新成人22人がスタッフとして受付や司会を担当した。式は和太鼓演奏で幕を開け、谷ケ﨑照雄市長や森崎成喜市議会議長が新成人を祝福。新成人代表が誓いの言葉を述べたほか、小・中学校時代の恩師からのビデオメッセージが上映された。

 谷ケ﨑市長は新成人へ大人の義務と責任を促し、「社会人として信用されるには、時間を守ること、嘘をつかないこと、約束を守ること。次に本をたくさん読んで知識や教養を身に付けること。多様化する社会の中では学歴ではなく学習歴が大切になる。多くの書物に触れ学習歴を積み重ねてほしい」と激励した。

 新成人の誓いの言葉では、高麗中出身の大野智輝さんと水上真莉華さんが壇上に立ち、大学生の大野さんは「責任を持つことが成人の条件。心にゆとりを持ち、大人として、自分の身は自分で守り、あらゆる問題に対し自分の力で解決することが新成人の課題」。

 助産師を目指し大学へ通う水上さんは「医療従事者は、一人ひとりに合った個別性のあるニーズを満たす必要がある。適切で臨機応変な判断力、行動力が要求される。地域や社会に貢献できる大人になりたい」と抱負を語った。

 新成人たちは、「成人として責任ある行動を取りたい」(社会人・若松志穂さん)、「車関係の販売職に就いたので接客を頑張りたい」(短大生・西村由衣さん)、「社会人2年目なので、先輩としてスキルアップしていきたい」(社会人・一色璃南さん)、「図書館司書を目指して、資格勉強をがんばっている」(大学生・山口明日香さん)、「PC系の専門学校でモデリングをしているので、もっと技術を磨きたい」(専門学校・原美千花さん)、「短期大学では高校で学べなかった専門的なことを学べたので、職場でも活かしたい」(短大生・岸野真由さん)など、それぞれが目標や覚悟を語っていた。