NHK正月ドラマで所作指導 若柳彦三衛門さん(仲町)

 飯能市仲町在住の日本舞踊家・若柳彦三衛門(本名・下川文一)さんが所作指導を務めるNHK-BSプレミアムの時空超越ドラマ&ドキュメント「明治天皇の皇后・美子(はるこ)」が1月2日夜9時から放送される。

 若柳さんは幼い頃から舞台やテレビに出演。10代で日本舞踊の道に進み、20代で正派若柳流の名取・師範となり、国内をはじめ海外の舞台にも出演して日本舞踊を広め、平成25年には芸道60周年を迎えた。

 近年は時代劇に出演する役者に着物での座り方や歩き方、挨拶の仕方などを指導する所作指導役として活躍。NHKの大河ドラマ「功名が辻」、時代劇「柳生十兵衛七番勝負」「陽炎の辻」「まっつぐ」「新撰組血風録」、連続テレビ小説「おひさま」などの指導にあたった。

 今回のドラマは明治天皇を支えた美子皇后の姿をドキュメントを交えて描いた作品。若柳さんは、皇后役の田中麗奈さんら出演者に時代や場面に合った立ち居振る舞いを手ほどきした。

 若柳さんは「今年は高麗神社に天皇皇后両陛下が御参拝され、退位の関係など何かと皇室の話題が多い年でした。明治天皇を支えた皇后様がどのような思いで生き抜いたか、一味違った形で明治の姿を描いた作品です」と話している。