市長が選ぶ飯能10大ニュース 市民感激の両陛下ご訪問

飯能合同庁舎でご休憩された天皇皇后両陛下

 飯能市の大久保勝市長は、2017年(1~12月)に手掛けた施策や市内での出来事などの中から、特筆すべき10点を選出し、「飯能市10大ニュース」として発表した。

 ①天皇皇后両陛下ご来飯、市民が心からのご歓迎(9月)②「0歳児おむつ無償化事業~赤ちゃんスマイル~」がスタート(7月)③小さな発見に満ちた北欧時間の流れる森と湖「メッツァ」が着工(6月)④〝農のある暮らし〟「飯能住まい」建設計画第1号を認定(10月)⑤循環型社会の形成に資する「新ごみ処理施設」が竣工(12月)⑥市職員による「飯能市鳥獣被害対策隊」を設置、有害鳥獣捕獲数30頭超(4月)⑦飯能市初となる小中一貫校の開校目指す方針を決定(11月)⑧「墨田区と飯能市との災害時における相互援助に関する協定」を締結(12月)⑨「ふるさと納税」への寄付金申し込み額が2億円を突破(通年)⑩「あけぼの子どもの森公園」が開園20周年を迎え「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」に改称するとともに「トリップアドバイザーエクセレンス認証」を認定(7、10月)。

 このうち、トップに挙げられた「天皇皇后両陛下のご来飯」。9月2021日の両日、県内を私的旅行された天皇皇后両陛下が、その初日に飯能市と日高市を訪問された。

 両陛下は、高麗神社や巾着田曼珠沙華公園をご視察、休憩として飯能市役所東の県飯能合同庁舎に立ち寄られた。299号バイパスなどの沿道に指定された奉送迎場所には、早い時間から大勢の市民が並び、日の丸の小旗を手に歓迎した。

 0歳児の1年間のおむつ購入代金に相当する5万円分のクーポン券を支給する子育て支援が「0歳児おむつ無償化事業」。

 支給対象者は、平成28年8月1日以降に生まれた赤ちゃんの保護者。クーポン券は、市が指定した市内の店舗で乳幼児の紙・布おむつ、おむつカバー、お尻拭き、粉ミルクの購入に利用できる。

 子育てしやすいまちづくりを推進することで、人口増加を図ろうとする大久保市長の目玉的事業。

 「小さな発見に満ちた北欧時間の流れる森と湖『メッツァ』が着工」は、飯能市民のみならず、全国のムーミンファンが待ち望む宮沢湖畔へのムーミンテーマパーク建設工事の着工。

 メッツァを開設するフィンテックグローバル社は、平成30年秋開業予定の「メッツァピレッジ」のインフラ等を含む土木工事について、飯能市内の細田建設を代表構成員、矢島工務店、加藤建設工業を構成員とする「メッツァプロジェクト飯能共同企業体」と工事請負契約を締結、7月3日に工事着工した。

 メッツァビレッジの敷地面積は約16・3ヘクタールで、物販・飲食施設、ワークショップ施設、催事スペースなどが設けられ、入場無料。

 湖西側に開設される「ムーミンバレーパーク」は、メッツァビレッジ開業年翌年の春にオープン予定。面積は約7・3ヘクタールで、物販・飲食施設、アトラクション・エンタテイメント施設などが計画されている。

 山間地区のみならず、近年は市街地周辺でもイノシシやサルによる農作物被害が深刻な飯能市。鳥獣被害対策をさらに推進しようと、県内自治体で初めて設置されたのが、職員による「市鳥獣被害対策隊」。

 メンバーは74人で、農作物の被害状況の把握、はこ罠の設置による鳥獣捕獲などに取り組む。1221日現在、イノシシ1頭、ニホンジカ30、アナグマ2頭など、合計35頭を捕獲している。罠猟の免許取得者は5人。今後も活動が期待されている。

 「小中一貫校の開校目指す方針決定」は、東吾野・西川・吾野小学校の児童数減少の課題解決のための取り組み。平成31年度に3校を統合し、西川小学校と吾野中学校の施設を活用した飯能市初の施設隣接型小中一貫校とするもの。地域との協議結果を踏まえ、市・同教育委員会が打ち出した。