処理場の畑でリサイクルの流れを説明する職員

処理場の畑でリサイクルの流れを説明する職員

 日高市武蔵台にある高麗汚水処理場で、汚水処理で発生した汚泥を原料とする堆肥を使って栽培したサツマイモの収穫が行われ、近くにあるフレンド幼稚園の園児たち約120人がイモ掘りを体験した。

 同施設は武蔵台・横手台団地から出る生活排水を河川放流できる水質まで浄化する合併処理施設。昭和52年に運転を開始し、平成23年度に日高市に移管。現在は3500世帯から出る汚水を処理している。

 運転開始以来、同施設の管理委託を受けている共和メンテナンスは、処理機能の向上や臭気改善、余剰汚泥の削減を目的に、YM菌と呼ばれる有効微生物群を使用した「YMリアクターシステム」を導入、さらに脱水汚泥を堆肥化する機器「YMひまわりくん」を設置し、汚泥から堆肥を製造する仕組みを完成させた。

 従来は廃棄物として搬出し焼却していた脱水汚泥を減量化し、有効利用することによって循環型社会に貢献したいと、製造した堆肥は農産物栽培に活用。

 同施設でも汚水処理場の屋上にある緑地の一部を畑にし、堆肥を使って野菜を栽培しており、サツマイモの収穫期には園児を招いて収穫体験を実施している。

 集まった園児たちを前に、職員がパネルを使い、汚水を処理し肥料にするまでのリサイクルの流れを分かりやすく説明。その後、サツマイモの植えられた畑へと導き、収穫の仕方を手ほどきした。

 園児たちは夢中で土を掘り、土の中から大きなイモが顔を出すと「うわー」「すごい」などと歓声を上げた。収穫したイモは陰干しをしてから園児にプレゼントされることになり、代わりに施設からふかしイモが振る舞われた。