表彰状を手にする岩澤さん(中央)と大久保市長(左)、島田茂健康福祉部長

表彰状を手にする岩澤さん(中央)と大久保市長(左)、島田茂健康福祉部長

 母子を中心に地域全体の健康づくりを支援している飯能市母子愛育会の岩澤昭子会長が、平成29年度「健やか親子21全国大会」で、「母子保健家族計画事業功労者厚生労働大臣表彰」を受賞、10月31日に飯能市役所を訪問し大久保勝市長に報告した。同大会は、10月27日まで宮崎県で開催され、同賞は母子保健事業において最高の栄誉。同大会の主催は、厚生労働省、宮崎県、(社福)恩賜財団母子愛育会など。

 母子愛育会は、母子中心に地域全体の健康づくり推進を目的に、「声かけ訪問」「母子交流事業」「三世代交流会事業」等の活動を自主的に行う団体。昭和8年、今上天皇のご生誕をきっかけに「恩賜財団愛育会」として発足。昭和天皇よりの御下賜金を基に、当時顧みられなかった母子の健康と福祉の向上のために設立された。当時の活動は、乳幼児死亡率を低下させ、地域の女性に最新の保健知識を啓蒙し、乳幼児を見守り助け、母子の健康づくりを支援する事だった。

 飯能市の同会は、昭和49の創立。現在、13支部204人が、各自治会と協力しながら活動している。

 子育てに悩む母親は多く、その母親たちの悩みや相談に耳を傾け、保健センターの保健師らへのパイプ役を務めて、悩みなどの解消に向け支援することが、同会の大きな役割。

 同賞は、50歳以上で、母子保健事業に20年以上従事し貢献度が高く、都道府県知事や母子愛育会会長などからの様々な表彰歴がある人が対象で、ハードルが高い。

岩澤会長は、29年間にわたり支部長や会長を務め、地道な活動を通じて子育てに不安を抱えた多くの母親に寄り添い、悩み事の解消に助力を惜しまず、レールを引いてくれた先輩たちと連携し、後輩会員を指導し協力しながら、同会を舵取りしてきたことが高く評価された。

 岩澤さんは、「率直に言ってうれしいが、皆さんのお蔭で皆さんを代表しての受賞です」と、謙虚に語る。

 同会の活動は、発足当初に比べて、家庭訪問などはなかなか出来なくなっているが、以前より取り組む事業は増加。見守りとともに、各支部の事情にあった形で母子交流会を開き、平成21年頃から初めた市内の中学校での育児体験学習は、ほぼ全中学校で実施している。

 「29年間携わっていますが、本当に眩いくらい立派になった成年から、『(僕が)小さい時に来てくれたんだよね、おばさんは』と、声を掛けてもらったときは、胸がときめくくらいにうれしかったです」と、岩澤さんは心からの笑顔でほほ笑んだ。

 「昔、訪問した時に赤ちゃんだった子が、母親から聞いて声を掛けてくれたのだと思いますが、こういう時に一番の喜びを感じます」と、岩澤さんは同会でのやりがいを語った。