妖精」の子どもたちと風船を空に放つ関係者

妖精」の子どもたちと風船を空に放つ関係者

 「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」の開園20周年記念式典が28日、同園子ども劇場を会場に開かれ、トーベ・ヤンソンの母国・フィンランド大使館のアリ・ホンカネン一等書記官ら同国代表らも招き、同公園の今後ますますの発展と、飯能市とフィンランド国の友好の絆を確かめあった。同園は今年6月、ムーミン童話の作者トーベ・ヤンソン氏の親族から名前を冠する許可を得て改称、7月に20周年を迎えた。28、29日の2日間限定で「NewStep&20thAnniVersary」と題し開催されたイベントは、同国の独立100周年記念事業の一環として認定された。

 この日、台風接近によるあいにくの雨の中、式典には、駐日大使館員ら同国代表、大塚拓衆議院議員、内沼博史県議、メッツァプロジェクト関係者、建設関係者、近隣の駿河台大学関係者らを招き、市側からは大久保勝飯能市長、野田直人議長をはじめとする同市議、上良二副市長ら市の幹部計60人余りが出席した。

 式典冒頭あいさつに立った大久保市長は、「この公園を懸け橋にしてつないできた交流が、今後も引き続きより良い環境の中で活発になる事を祈念します」と挨拶。また、同公園が、世界最大の口コミサイト「トリップ・アドバイザー」から、「2017年エクセレンス認証」(観光施設)を受賞した事を報告した。

 式辞を述べた野田議長は、同公園が「四季折々に訪れた人を魅了し、西川材をふんだんに利用した森林文化都市を代表する施設」である事を紹介。また、上副市長は、市職員が出した一通の手紙から始まった経緯を説明した。

 これに対して、同国側は、「ここでは子どもたちに探検させ、様々な冒険を体験してもらいましょう。その事が素晴らしい大人への成長につながると考えています」というトーベ・ヤンソンさんの姪のソフィアさんの手紙が紹介された。

 続いて、同国駐日大使ユッカ・シウコサーリ氏の祝辞を、同国大使館一等書記官アリ・ホンカネン氏が代読。

 「この美しい公園は、実際にフィンランドを彷彿とさせるもの。飯能とフ国は、長年にわたり深い結びつきがあり、ますます強くなるばかり。西武鉄道は飯能駅のデザインコンペをフ国で開催し、フ国と日本外交がスタートしてから100年を祝う2019年にメッツァ、ムーミンのテーマパークが開園する。日本にトーべ・ヤンソン公園が作られるとしたら、飯能以外にはない」というくだりを読み上げると、会場から拍手が沸き起こった。

 最後に、市職員への手紙返事の中に認められたトーベ・ヤンソン氏の「信じられないほど、夢が膨らんでいます」という言葉で締めくくられた。

 式典は、この日の記念イベント「なりきり妖精ワークショップ」に参加し、妖精に扮した子どもたち約15人と、大久保市長ら参加者が、青と白の風船200個を、フィンランド語で「喜び」や「興奮」などを表す「ヒッピー」の掛け声とともに雨空に解き放ち終了した。

 この日と翌日は、妖精イベントの他、ユーチューブで活躍中の初代歌のお姉さん「ももなお姉さん」のミニコンサート、舞台など幅広く活躍中の金子しんぺいのパントマイム、フィンランドの伝統楽器カンテレによる演奏会などが催され、開園20周年と、フィンランド独立100周年を祝った。

 同園は、市内の宮沢湖周辺で工事が進むムーミンのテーマパーク「メッツァビレッジ」の来秋の開業に合わせ、来年1月5日から3月末まで休園し、より充実した魅力的な施設を目指し修繕工事が行われる。

 問い合わせは同公園972・7711へ。