台風が近づく中、開票作業を行う職員(飯能一小体育館)

台風が近づく中、開票作業を行う職員(飯能一小体育館)

 大型台風に見舞われた衆院選。飯能・日高を含む埼玉9区の小選挙区は、11万1815票を獲得した自民党前職の大塚拓氏(44)=入間市=が、希望の党新人の杉村慎治氏(41)=入間市=の5万7599票、共産党新人の神田三春氏(63)=政党役員、狭山市=4万822票を寄せつけず圧勝を飾った。

 3期の実績があり地盤を固めている大塚氏は、今回の選挙でも安定した戦いぶりで、くまなく地域を回り支持を訴えた。杉村氏はいち早く新党へ合流し注目を集め、神田氏は反保守票を取り込んだが、いずれも伸び悩んだ。9区全体の投票結果を見ると、当日有権者数は、41万0494人(男20万4219人、女20万6275人)、投票者数21万6032人(男10万9471人、女10万6561人)。投票率は52・63%で、県全体51・44%を上回ったものの、前回(平成26年12月の53・58%)を0・95ポイント下回った。

■飯能は52・52%

 飯能市の開票結果は、小選挙区では大塚氏が1万8089票、杉村氏9481票、神田氏7532票。比例代表は、自民1万909票、立憲民主8303票、希望6455票、公明4394票、共産4030票、維新1007票、社民310票、幸福実現147票の順となった。

 当日の有権者数は6万8608人(男3万4111、女3万4497)、小選挙区の投票者総数は3万6063人で、投票率は52・52%(男53・61%、女51・44%)。前回53・57%を1・05ポイント下回った。

30か所に設けられた投票所別に見ると、最も投票率が高かったのは東吾野地区行政センターの62・92%で、2番目は新興住宅地で現在も新たな住宅開発が進む美杉台地区の同中学校で59・47%、最も低かったのが下川崎農業センターの45・77%だった。

■日高は54・68%

日高市では小選挙区が大塚氏1万3083票、杉村氏7122票、神田氏4876票。比例代表は自民7753票、立憲民主5775票、希望4950票、公明3404票、共産2404票、維新746票、社民263票、幸福実現115票の順だった。

当日有権者数は4万7123人(男2万3451、女2万3672)、投票率は54・68%で、前回54・39%を0・29ポイント上回った。

18か所に設けられた投票所別に見ると、最も投票率が高かったのは武蔵台公民館66・41%、次いで横手台自治会館66・12%、最も低かったのは高根小学校40・12%だった。

■大塚氏、得票数ほぼ横ばい

台風の影響が懸念され、飯能・日高では台風の接近に備えて期日前投票に足を運ぶ有権者の姿が目立った。小選挙区では、大塚氏は前回の得票と比べ飯能では微増、日高では微減と、ほぼ両地域での得票数は固定化していると見られる。共産は飯能では前回より票を伸ばしたが、日高では大きく下降した。比例代表では、飯能・日高ともに立憲民主と希望を合計した得票数は自民・公明の合計に迫る勢いがあり、政権交代や安倍政権の退陣を求める民意は少なくなかったことがうかがえる。