飯能市はこのほど、「平成28年度指定管理者制度事業評価の実施結果」を発表した。同市が、指定管理者制度を導入し管理・運営を任せ、評価対象になった施設は14あり、そのうち優良(S)と評価された施設は2か所、改善の必要あり(C)は1か所だった。

 指定管理者制度は、平成15年、施設管理運営費削減による地方公共団体の負担軽減と、民間の視点や活力によりサービスなどの向上を狙った、いわば公設民営化策の一環として、国が導入した制度。

 市では、同制度の適性かつ効率的、効果的な運用を図るため、同制度導入施設を、「基礎的な業務」「利用者サービスに関する業務」「収支状況」の3つの観点から、総合的評価を行った。

 「S(優良)」とされたのは、さわらびの湯と、東吾野医療介護センターの2施設。さわらびの湯については、職員一丸となってコスト削減を達成し、良好な事業運営が行われており、名栗地区を代表する観光施設になっている、と評価され、3部門全てでS。業務改善の方向性としては、登山、ハイカーの利用者が多いことから、天候に左右されない利用促進と、平日の利用人数の増加が必要と指摘された。

 東吾野医療介護センターは、必要な専門職を非常勤の形態で、きめ細かく、効率よく配置し経費節減が出来、健診機器の導入によるオプション収入等収入確保策に努めるなど良好な運営が行われていることが高く評価され、全3部門がSとされた。今後の方向性としては、4月から、診療科目(外科、消化器内科、小児科、小児外科)を追加し、遠方からの受診者増を図り、収入増につなげる計画の実施や、訪問診療や通院送迎の更なる充実が求められている。

 一方、Cの改善の必要ありとされた施設は、農林産物加工直売所。農林業の振興や、市民に憩いと触れ合いの場を提供するといった設置の趣旨に沿った取り組みが不十分で、現状の組織体制の早急な改善が必要と、厳しい指摘がなされた。業務改善の方向性としては、利用者増加につながる魅力ある食の提供、地域の活性化に貢献出来る事業展開の推進等を迫っている。

 その他の11施設は、いずれも「A(妥当)」と評価された。

 14施設は次の通り。

 「S(優良)」▽さわらびの湯▽東吾野医療介護センター

 「A(妥当)」▽ふれあい農園施設▽カヌー工房▽林業センター▽総合福祉センター=評価対象となった指定管理者運営事業は4つ(施設管理、身体障害者福祉センター、老人福祉センター、児童センター)▽高齢者福祉施設敬愛園▽美杉台児童館▽都市公園(阿須運動公園、美杉台公園及び岩沢運動公園)▽都市公園運動施設

 「C(要改善)」▽農林産物加工センター