土壁崩れ作業員1人死亡 下水管布設中に事故

死亡事故のあった工事現場付近

 日高市高萩地内の下水道管布設工事現場で9月29日午後12時20分頃、下水管の設置に伴う掘削作業中、深さ約2・2メートルの溝で土壁が崩れ、中で作業にあたっていた高萩の土木作業員・小林亮一さん(35)が土砂に埋まった。

 飯能署によると、事故に気付いた他の作業員が119番通報するとともに救助にあたり、小林さんは約30分後に救出されたが、12時52分に死亡が確認された。

 工事は日高市発注の武蔵高萩駅北地区管渠布設工事で、延長約80メートルにわたり汚水管を布設する工事を行っていた。現場周辺では複数の作業員が作業にあたっていたが、事故のあった溝では小林さんが1人で作業を行っていたという。

飯能署が詳しい事故の原因を調べており、発注者の市は、関係機関への報告などを行うとともに、安全な施工体制、確認作業の見直しの徹底を図り、再発防止に努めるとしている。