投石などで割られた笠縫地内のカーブミラー(西武池袋線南側)

投石などで割られた笠縫地内のカーブミラー(西武池袋線南側)

 飯能市の加治地区で、道路上に設置されたカーブミラーの鏡面が投石などで割られる被害が、相次いでいる。市によると、今年6月以降、これまでに笠縫と川寺地区で12か所、計16枚が割られた。市は通行人や車両の安全確保の観点から、破損したミラーを新品に交換する一方、飯能署に被害届けを提出している。

 カーブミラーは、道路のカーブ地点や交差点などに設置される安全確認のための凸面鏡。設置者は道路管理者で、市道の場合は市が取り付けている。

 電柱や街路灯のポールを利用して鏡を取り付けるタイプと独立型の2タイプあり、鏡自体にも角形(60センチ×45センチ)と丸型(直径80センチ)がある。飯能市内の市道には、これら合わせて200基が市によって設置され、市民の安心・安全な道路利用を支えている。

 市生活安全課によると、加治地区の笠縫と川寺地内でカーブミラーの破損が最初に確認されたのは6月30日。以降、7月2日、8月15日、9月6日と発生し、合計の被害は12基、割られた鏡の枚数については、1本のポールに角度を変えて2枚取り付けられているものもあることから、合計16枚に及ぶ。

 強化ガラスのため、割れて地面に落下はしておらず、すべてクモの巣状にひびが入った状態で破損している。

 鏡の価格は、1枚3万5000円~4万円。6月以降の破損行為によるこれまでの市の被害額は、約60万円に上るという。

 被害12か所を地区別にすると、川寺8か所、笠縫4か所。加治小学校付近から東側のエリアに被害が集中しており、加治小すぐ裏の丁字路付近の独立型カーブミラー(鏡2枚付き)については8月15日に割られて市が直後に修繕したものの、9月6日に再び割られる被害に遭っている。

 ミラーは、地面から2・5メートルの高さで設置されているため、人の手は届かず、投石などで割られたものと見られている。

 実際、被害ミラーの中には投げ付けられたと思われる直径5センチほどの石がめり込んでいた鏡があった。人通りが少ない時間帯に「カン、カン」という物が当たるような金属音を聞いた住民もいるという。

 被害のカーブミラーは、いずれも市民通報や市の調査で発覚した。同課は、度重なるカーブミラーの破損行為について、回覧板を使って周辺自治会に周知、注意を促した。「破損行為の目撃や割られているカーブミラーを発見したら、110番通報をしてほしい」と同課は呼び掛けている。